弾性ストッキング、ただ履かせっぱなしでは困ります!
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はじめに
深部静脈血栓症に予防についてはマニュアル化されている施設がほとんどだと思います。
入院患者さんのリスクを看護師さんがスコア化して、
主治医にストッキング使用の記載を要求してきます。
関心が高まっていることはとても重要と思います。
脊椎外傷や脊椎疾患の手術においても深部静脈血栓はハイリスクです。
ただ、スコアリングがルーチン化されることによってつまらない単純作業になってしまうと、せっかく時間を費やした割に、望んだメリット以上のことが得られない、あるいは望んだ効果以下しか得られないとかになってしまうのは困りものです。
病棟を回診しているとこんな事例に遭遇しました。
弾性ストッキングによる褥瘡です。
感覚障害があるとそんなに痛くない
ストッキングの上の断端に、まるでドーナッツのように褥瘡ができていました。
下肢に感覚障害があると、食い込んでいてもそんなに訴えがないのです。
これはさすがに、病棟での意識を高めていかなければならないと感じました。
検索すると看護師のサイトに詳しいです。
弾性ストッキングによる皮膚障害の予防と対策
画像は上記サイトからです。
やっぱりみんな同じようなご苦労があるのでしょう。
本日のまとめ
深部静脈血栓は致命的な合併症です。
わたしは脊椎損傷の患者さんの手術後にエコーで血栓の有無をチェックしてどのくらい血栓が見つかるか調べています。
実は深部にこだわらなければ結構血栓が見つかります。
考えられる予防策は全てやっておくくらいの気概で頑張っていると思います。
ただ、対策をやったからOKというのではなく、今度はやっていることに対してのフォローアップまで考えてみましょう。
弾性ストッキングに関しては、履かせたからもうこれでOKではなく、ただ履かせっぱなしにすることなく、今度は履かせた足に皮膚トラブルが起こっていないかをフォローしましょう。
脊椎損傷における肺塞栓・深部静脈血栓症の有効な予防法は?
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