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はじめに


骨粗鬆症の加療が重要な点は論をまちません。

現在の骨粗鬆症性椎体骨折の治療の目標ラインは
・骨折が癒合すること
のみならず、
・至適なアライメントでの癒合をめざす
・続発性の骨折を防ぐ

といったところまでが求められています。

治療薬に関しては、
さまざまなビスフォスフォネート製剤の登場だけでなく
PTH製剤、抗RANKL抗体製剤が登場しました。

さらに将来は抗スクレロスチン抗体の製剤まで登場してくる予定です。

治療患者さんにはDXAだけでなく、
骨代謝マーカーで治療効果のチェックもできるようになりました。

手術の知識のみならず骨粗鬆症加療のアップデートが急務です。

骨粗鬆症リエゾンが重要


骨粗鬆症の治療には
・薬物治療
・運動
・筋肉量
・栄養
さまざまな要素がリンクします。

つまり医師のみならず薬剤師、看護師、理学療法士、栄養管理士などの
たくさんの職種に基づくチームプレーで骨粗鬆症に立ち向かっていく必要があります。

そう感じていたときに骨粗鬆症リエゾンサービスを知りました。

骨粗鬆症学会が推進する理想的な医療チームだと思います。
関連記事;骨粗鬆症マネージャーの資格を目指しませんか?

骨粗鬆症学会には、2016年6月の時点で4859名が所属しています。
医師、歯科医師以外にも看護師や薬剤師、理学療法士などが入会し、
チーム医療を実践しているのです。

骨粗鬆症認定医


そして現在、第2期の骨粗鬆症学会の認定医が移行措置中です。
日本骨粗鬆症学会認定医制度

余計なお世話かもしれませんが、
もしかしたら忘れている方がいるかと思って、、、

資格は2016年7月末までの骨粗鬆症学会入会員に限られております。

日本骨粗鬆症学会ホームページからダウンロードした必要書類を揃えて
2017年3月31日に必着となります。


本日のまとめ


場末のわたしの個人的な今後の展望として、
総人口が減って、高齢者人口が増加していくわけですから、
健康寿命を延ばしていきたいです。

となると骨折は個数が増えるほどADLが低下してしまうので
骨粗鬆症加療が適切に十分行われなければなりません。

その一翼を担うのが、脊椎外科医だと思うのです。

今後、脊椎診療を専門にしていく医師が増えていくなかで
骨粗鬆症加療がますます重要になっていくと思います。

AIが取って代わるかもしれませんが、、、
今後も手術のみならず勉強を続けていきたい領域です。