甲状腺術後の患者さんに対する頸椎前方手術の不安
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甲状腺手術後に頸椎前方除圧固定を行った経験がありますか?わたしは、2つの訓練施設で脊椎手術を修練しましたが、術者としても助手としても経験がありません。
頸椎椎間板ヘルニアで耐え難い痛み、しびれを生じている甲状腺術後の患者さんにおられます。
わたしの施設には耳鼻科医がいらっしゃいますが、甲状腺手術は行っておらず
相談ができませんでした。
頸椎前方除圧固定術後の再手術の助手の経験はありますが、
それも他院ではなく自院での手術症例でした。
他院での前方固定のリオペも、とっても怖いですが
甲状腺術後であればどのようになっているのかさっぱり想像がつきません。
頸椎前方除圧固定の周術期管理は気道関連の合併症が非常におそろしいです。
頸椎前方固定術の気道関連合併症のリスク管理
また、術後治癒しがたい合併症に
食道損傷
あるいは
食道皮膚瘻
があります。
これもどうしてよいのかわかりません。
“大網、胸鎖乳突筋、胸骨舌骨筋などを用いて被覆する”
と記載がありますが、わたし自身ではうまくできないでしょう、、、
ということで、
その甲状腺術後の患者さんには
後方アプローチで左片開きでの椎弓形成(C5,6,7)+椎間孔拡大術(左C6/7)を行ないました。

現時点では術直後から経過良好です。
引き続き慎重にフォローしていく所存です。
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