Fontaine分類とABIとの関連
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はじめに
閉塞性動脈硬化症のFontaine分類とABIの関連が掲載されていたので
備忘録として残しておこうと思います。
閉塞性動脈硬化症の初期症状と
腰部脊柱管狭窄症による馬尾性間欠性跛行は、
症状がよく似ていて単純に鑑別しにくいです。
よって最近は下肢症状があれば積極的にABIを行うようにしています。
そのようにしておりますと、
血管外科から当科へのコンサルトは少ないですが
当科からは数ヶ月に1回はコンサルトしているような気がします・・・
Fontaine分類
慢性動脈閉塞症の自覚症状
第Ⅰ度 ABI>0.7
四肢の冷感、しびれ感
第Ⅱ度 ABI 0.3~0.7
間欠性跛行
a:200m以上
b:200m以下
第Ⅲ度 ABI<0.3
安静時疼痛
第Ⅳ度
指趾の潰瘍、壊死
a:虚血性潰瘍、壊死
b:感染性壊死、壊疽
・ABI<0.9ならASO疑い、>1.3なら中膜石灰化疑い。
ABIの注意
安静時には正常でも運動負荷でABIが低下する例もあるようです。
よって間欠性跛行の重症度評価にトレッドミル運動負荷試験が用いられるそうです。
ただし,糖尿病や透析者では下腿動脈に高度の石灰化を伴うことが多く,
その場合ABIが測定不能となることが多いので注意が必要。
API (ankle pressure index)
API=足背または後脛骨動脈収縮期血圧/上肢収縮期血圧
ドプラ聴診器またはドプラ血流計を用いて測定する.
0.9~1.2を正常
0.5~0.9 はFontaine 分類のⅡ度,
0.4 以下はⅢ~Ⅳ度に相当する.
ASOとTAOとRaynaud病の鑑別
そして
閉塞性動脈硬化症の鑑別に必要な知識
TAO;thromboangiitis obliterans=閉塞性血栓血管炎
Raynaud病
について。
ちなみに閉塞性動脈硬化症はASO;arteriosclerosis obliterans
本日のまとめ
備忘録のため、自分の考えに乏しい記事で申し訳ないです。
安静時は正常でも運動負荷でABIが低下する症例もあるとのこと・・・
診断は奥が深いです・・・
主訴の反対側に浅大腿動脈高度狭窄がありました。
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2018年9月21日
とてもとても診察レベルではチェックできませんでした。
糖尿病や高血圧に長期罹患しているケース、CTで腹部血管などに石灰化が目立つケースなどにはABIは重要な検査だと思いました。https://t.co/8x6MKFCB2p
末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2018年9月21日
「ASOの外来患者の約7割を占める間歇性跛行の診断に際しては,患者背景がオーバーラップする脊柱管狭窄症や腰椎疾患等による神経性跛行との鑑別が重要である」
両方が合併していることにも十分に気を配らないといけない。https://t.co/BulIpYGNQU
主訴の反対側に浅大腿動脈高度狭窄がありました。
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2018年9月21日
とてもとても診察レベルではチェックできませんでした。
糖尿病や高血圧に長期罹患しているケース、CTで腹部血管などに石灰化が目立つケースなどにはABIは重要な検査だと思いました。https://t.co/8x6MKFCB2p
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