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骨粗鬆症性を伴う高齢者の椎体破裂骨折で、
後方支持組織が損傷されているような、
いわゆる新AOでのType B2に対しては
HAブロックによる経皮的椎体形成と2 above - 2 belowでのPSFを行うことが多いです。
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PTHはmustです。
そしてtemporary fixationなので骨癒合が得られれば抜釘します。

さて、経過ですが、術直後は椎体が整復されていても
結局、いくらか圧壊が再度進行して、最終的には上端か下端のスクリューが緩んできます。

この症例も、術直後はHAブロックと体位でそれなりに椎体は整復されましたが
圧壊が軽度進行して、椎間板高も減じて、骨折上壁椎間板にはガス変性があります。
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PSFが3ヶ月くらいなんとか保ってくれれば、まずまず治ってくれるんですが
あと、もう一手、なんとかならないかな、というところでした。

そんなところにBKPとインプラントとの併用禁忌が削除され、
このようなType B2に対してBKP+PSFという選択肢が生まれました。
Kyphonのインプラント併用禁忌が削除された模様

もしかしたら攻めの一手になりえるかもしれません。

なかなか症例がなくて、まだ治療経験はありませんが、
前回この記事をアップしてからもう4ヶ月くらいが経過しているので
おそらく他の施設では行われていることと思います。

聞いた話によれば、
材料費はコストとして請求できるようですが、
PSFを行いさらにBKPの手間をかけているのに、
BKPの手技料は請求できないようです。

過剰でないと信じていますが、、、

まだトライできておりませんが、
破裂骨折のみならず
パーキンソン病やステロイド使用例などにも立ち向かっていけるか?
というところが気になります。

2018年の学会で発表されていないか勉強したい領域のひとつです。

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