リチウムと骨粗鬆症の関係について
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はじめに
前回の記事、向精神薬と骨粗鬆症の関係について、の追記です。
向精神薬などドパミン受容体拮抗薬では骨密度低下の関与が考えられております。賛否両論ありますが、、、 とぜんな脊椎外科医のブログ : 向精神薬と骨粗鬆症の関係 https://t.co/6FeeGDtMX7 pic.twitter.com/hRq1OFW2oO
— 四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2018年1月5日
調べ物をしていたら、リチウムについても記載がありましたので、ついでに備忘録です。
リチウムこそあまり当科では馴染みありませんが、わたしの施設には精神科外来もありますし、近隣に精神科入院施設があるので、知っておいて困ることはありません。
リチウムの内分泌障害
リチウム、具体的にはアメルやリーマスなどになります。
通常は躁病や躁鬱病の躁状態の時に用いられるかと思います。
このリチウムには甲状腺機能低下症、副甲状腺機能亢進症などの内分泌障害をきたす可能性があります。
副甲状腺機能亢進症について
副甲状腺機能亢進症について
一般人口における副甲状腺機能亢進症の罹患率は0.1%とされるが
メタ解析の結果、リチウム内服群における罹患率は10%
だそうです。
対象を骨粗鬆症性椎体骨折にするとどうなるでしょうか?
きっと副甲状腺機能亢進症(二次性を含め)はもっと高率に拾い上げることができるに違いありません。
そう思って、intact PTHは測定するようにしています。
骨粗鬆症性椎体骨折と思ってもインタクトPTHをチェックして副甲状腺機能亢進症の有無をチェックしておくhttps://t.co/Nm5wylxOdg
— 四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2018年1月7日
副甲状腺機能亢進症のほうから調べてもしっかりリチウムが原因薬剤の一つであることが記載されております。
自分で調べておいて忘れてる、、、(汗)
そう、リチウムについても副甲状腺機能亢進症を引き起こす可能性がある薬剤としての認識が必要です。
本日のまとめ
椎体骨折にリチウムの内服歴があれば要注意。
前回と同じまとめになってしまいますが、薬剤調整について、精神科との連携が大切になってくるかもしれないですね。
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