脊椎診療科が多発性骨髄腫をスクリーニングするには蛋白分画のチェックが重要だと思っています
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「高齢者だから、椎体骨折=骨粗鬆症」はもう、やめましょう。
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) September 4, 2019
骨折の原因は
・外傷性
・悪性腫瘍転移
・骨髄腫などの原発腫瘍
・感染
・骨粗鬆症性
高齢者ほどこれらの疾患のリスクが高まります。https://t.co/LYsWdOXVwc
たびたび当ブログで問題提起している高齢者の多発性骨髄腫についてです。
よほど骨折の様相が明らかに病的でない限り、MRIだけでは骨髄腫による病的骨折かどうかは診断がつきません。
かといって、採血検査でも、高タンパク血症や高カルシウム血症がなければスルーされてしまう可能性があります。
なぜならば、単純な貧血や軽度の腎機能障害は、高齢者にはよくあり得ることだからです。
それでは、
どうやってスクリーニングしよう
ということになるのですが、
蛋白分画を測定する
今現在はわたしは、これに限ると思っています。
骨粗鬆症加療を行っている医師(整形外科医師)にとっては採血はごく一般的なことだとと思います。
椎体骨折の数が多いとき、骨折の圧壊が急激なとき、などはそのルーチンの採血に、蛋白分画を追加するだけで、スクリーニングになるのではないでしょうか。
とも言われております。
椎体骨折の患者さんで、高タンパク血症の患者あるいはA/G比の低下した患者さんや、椎体骨折の数が多いとき、骨折の圧壊が急激なとき、などには異常蛋白のスクリーニングとして結晶蛋白分画検査をしておく。
答えはありませんが、これが、いまのところの自分の診療方針です。
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第3版が出版されています!!(管理人が所持しているのは第2版) さらに病態、画像など、非常に詳しく!!脊髄脊椎が網羅されておすすめです。
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椎体骨折の数が多いとき、骨折の圧壊が急激なとき、などはそのルーチンの採血に、蛋白分画を追加するだけで、スクリーニングになるのではないでしょうか。
蛋白分画測定で血中M蛋白が疑われた場合、10~15%が骨髄腫と診断されています。
また、良性M蛋白血症と診断されたものにおいても、10年間経過観察すると、約2割が多発性骨髄腫、マクログロブリン血症に進展する
とも言われております。
椎体骨折の患者さんで、高タンパク血症の患者あるいはA/G比の低下した患者さんや、椎体骨折の数が多いとき、骨折の圧壊が急激なとき、などには異常蛋白のスクリーニングとして結晶蛋白分画検査をしておく。
答えはありませんが、これが、いまのところの自分の診療方針です。
アルブミン/グロブリン比の再考https://t.co/lPabuUjjk3
— 四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2017年12月21日
初回骨折がmyeloma-associated fractureと見抜けなくとも!!https://t.co/mKLrl9PXw5
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脊椎外科医は血液内科との連携は必須であると考えています。 とぜんな脊椎外科医のブログ : 心温まる返書・血液内科との連携は必須でしょう https://t.co/2W8fpn0obb
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