手術は「段取り八分、仕事二分」です!
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— 四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2018年2月14日
武蔵野赤十字病院の山崎隆志先生のご講演で心に響いたもうひとつの言葉をご紹介します。
手術は「段取り八分、仕事二分」。
山崎先生は、歌舞伎の世界の言葉だとおっしゃっていました。
「段取り」は、もともと歌舞伎の構成や展開のことを示す言葉だったといわれています。お芝居の幕と幕の間の区切りの事を段と呼んでいて、お芝居の流れや構成のことを段取りと呼んでいました。今ではもっと広く、さまざまな分野で物事を行う順序や手順、準備のことを指す言葉として使われています。よく「準備8割(成功するかどうかの80%は準備で決まる)」と言いますが、同じ意味で「段取り八分・仕事二分」という言い方もあります。
この「段取り」の語源ですが、歌舞伎の世界で使われていた言葉で、「段」とは、芝居の幕と幕の間の区切りのことで、その芝居の運びや構成を「段取り」と言っていたようです。
良いお芝居をするには、事前の準備や打ち合わせが大切なことを表す表現となっています。段取りをしっかりとしておくなら、仕事は8割方終わったも同然であるという意味があります。
若い術者に限って、
「術中の状況で判断したいとおもいます」
なんてこと、平気で言うんですよね。。。
上級な先生ならそういった判断もできるんでしょうが、、、
わたしなどはまだまだ未熟者なので、それはもう、写真は何度も見直しますし、術前日は寝入るまで、何度も何度も考えに考えて、ときどき夢の中でも手術していることがあります(笑)
頚椎の後方固定など、前日からヒリヒリするような緊張感があります。
術中の状況で判断、なんてことはとてもとてもできないですね。
手術は、術前の構成通りに粛々とこなすだけです。
すでにやることは術前に決まっているはずですから。
術前の計画で大事にしていることは、構成通りにいかないことをどれだけ想定できるか、です。
こうならないように、こう展開していこう。
そのためにはポジションはこうしよう。
こうできなかったら、こうしよう。
バックアップにこの道具も準備しておこう。
手術行程の時間構成も術前に完成しています。
だからこそ術前の想定とおりにいかず、術中の判断に頼らざるを得ないことになったら大パニックになっているはずです、、、
「術中の状況で判断します」の心構えは自分としては禁忌だと思います。
キャダバーじゃないんだから、、、
★★★
手術解剖学のバイブル。整形外科医の机には必ず置いてあるのではないでしょうか!?
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