頚椎椎弓根スクリューの精度を高めるSプローブ!!
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はじめに
前回の頚椎椎弓根スクリューの記事の続きです。
頚椎椎弓根スクリュー刺入に、キャリパーは必須のアイテムでしょう とぜんな脊椎外科医のブログ : 頚椎椎弓根スクリュー刺入にキャリパーは必須のアイテム https://t.co/Nv0o2lH5PD pic.twitter.com/A5Wphai3nL
— 四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2018年3月9日
ほんと、余計なストレスでしたわ、、、
ただ、次からはロバート・リードのSショットを用いると思いますけど!!
Sショットについてもう少し説明を加えたいと思います。
今回紹介するのはSショットシステムの道具のひとつ、
Sプローブ
です。
ロバート・リード商会の担当の方が紹介してくれました。
3拍子そろった俊逸なプローブ
このプローブは、ほんとに俊逸です。
さすが須田先生だなあ、と敬服するばかりです。
3拍子そろった俊逸なプローブですが、何が3拍子なのか、順番に説明します。
まず、外観です。
特徴ある2本に分かれた枝に目がいきますね。
これは45度のプローブです。
45度に枝分かれして、さらに左右別々の部位に枝がついています。
3拍子①側面透視で角度が一撃でわかる
この枝の役割のひとつが、側面透視です。
側面透視を見たときに、刺入角度が45度になるとプローブがきっちり十字に映るのです!
45度からずれると左右の枝が互い違いに映ります。
このアイデアはほんとうに凄いですね!!
そしてこのプローブの角度には35度、40度、45度とさまざまなバリエーションがあります。
(50度まであったっけな??)
症例ごとの刺入角度に応じてプローブを使い分けるとよいでしょう。
3拍子②真上から見ることでプローブの先端を理解する
さらに、この角度つきの枝にはもうひとつ優れた機能があります。
それは真上から見たときに、枝の先端がプローブの先端にあるように設計されているのです。
よって骨の中にプローブが入っていっても、プローブを真上から眺めればその先端の位置が透けて理解できるわけです。
キャリパーで脊柱管の幅を測定しているはずなので、先端が横突起孔にないことを理解しながら刺入できるはずです。
このアイデアも凄いとしかいいようがない!!
3拍子③Sポイントまでの深さは黒のマーカーで把握する
そして、プローブについている黒のマーカー。
Sポイントに到達するであろう長さにマークされています。
たいてい9-11mmくらいでSポイントに達するはずです。
マーカーがあるので、理解しやすいですね〜!
3拍子そろったプローブ
ということで、側面、正面、深さの3拍子がそろった、まさに頚椎椎弓根スクリュー刺入に特化したプローブといえます!!
すばらしい!
ぜひ、次回から使用したいと思っています!
本日のまとめ
頚椎後方固定術において強力な固定力をもつ頚椎椎弓根スクリューは非常に有用です。
しかし、刺入にあたっては非常に難しく、軌道の誤りが即致命傷につながるというリスクもはらんでいます。
・須田先生のSプローブしかり
・根尾先生のMagerlのaiming deviceしかり・・・
アイデアを形にすることで、たくさんの医師そしてたくさんの患者さんに貢献できる。
これはほんとうに素晴らしいことだと思います。
頚椎椎弓根スクリューの術前の計画https://t.co/0KmidQyxgO
— 四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2018年3月14日
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