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はじめに


勤務年数が増えてくると、施設が自分の手術に最適化されてきます。
どんどん快適になっていくため、初期のころのストレスが軽減されていきます。

しかしそれとともに進歩も止まってしまうような気がしてしまいます。

そうならないためには、出稽古を積むことではないでしょうか。

手術見学はひとつのよい方法で、わたしは機会をつくって手術見学に伺うようにしています。





そして、それ以上にハードで強制的な方法として、
アウェイで手術を行う
というものがあります(汗)。



道具が揃っていない


まず、ホームにあるはずの硬性小物がない。

そう、アウェイでは道具が常に揃っているとは限らないんですよね。
そうなると、その施設にある道具を用いて、工夫せざるを得ないです。

吸引、ヘラ、レトラクター、ドリル、骨ノミ、、、
サイズが違ったり、形状が違ったり、、、道具そのものが無かったり。

開創器から違いますし。

道具名を言っても、そもそも相手は理解できていないので、探せません。

「ここが丸くて、このくらいのサイズで、何か代わりになるものありませんか?」みたいな。

皮膚ペンで書いて、このような形状のものありませんか?みたいな。

他にも、ベッドの都合で透視がうまく入らなかったり、透視が遮られ映らなかったり、、、

都度、作戦を変更せざるを得なかったりします。

スタッフの動きが不慣れ


道具を出すスタッフも不慣れな分、リズムが全く異なります。

手順がわからないため、次はこれ、その次はこれ、みたいなことを言いながら準備してもらいながら行うも、やっぱり途中で手をとめて、視線を道具台に移さないといけないです。

アウェイの手術は自分の手技・行程を見直すチャンス


やっぱり、ホームっていいですよね。

しかし、アウェイでの経験をすると、まだまだ手術の手技、行程を見直すことができるな、と感じます。

あまりに道具が特殊すぎれば、それはアウェイでは準備できません。
どこにでもあるようなユニバーサルなデザインのものを用いるようにする。
ホームに依存しすぎないように、工夫しようと思います。

本日のまとめ


施設が自分に最適化されていくことはとてもよいことです。

工夫の余地を探すためには、手術見学、あるいはアウェイ手術でしょう。

アウェイ手術は容易ではありませんが、引き出しの力と手順の見直しを強制的に促されます(笑)

そして、快適に手術ができるよう頑張ってくれているスタッフに対する感謝の気持ちが強くなりますね!!

そういえば、以前の施設で先輩が実践していたな、、、
「実るほど、こうべを垂れる、稲穂かな」







☆☆☆当直のない生活をはじめました。