頚椎前方プレートがだいぶ薄くなった、メドトロニックZevo
スポンサードリンク
はじめに
頚椎前方プレートにはメリットとデメリットがあります。
メリット
・ケージの脱転予防
・初期固定の獲得
・偽関節発生予防を期待
・アライメント保持
など。
デメリット
デメリットは重篤なものばかりです。
・手術時間もプレートの手間分必要
・頸長筋の展開もそれなりに必要
これらは
・咽頭の違和感
・嚥下困難
などにつながります。
しかし、それ以上に困るのは、
・プレートのずれ
・スクリューのバックアウト
です。
これらは最悪、食道や気管に損傷・瘻孔を起こして、大変な状況に陥るのです。
ただし、前方プレートを用いた方がよい症例があることも事実
ただし、前方プレートを用いた方がよい症例があることも事実です。
それらは、たいてい困難な症例が多いです。
よって、普段からプレートのクセというかピットフォールに慣れておく必要があることも事実です。
ケージの進化、プレートの進化が望まれる
重篤な合併症を低減するべく、ケージの進化、プレートの進化が望まれます。
ケージの改良に伴い、1~2椎間であれば、スタンドアローンでも大丈夫とする施設もあります。
プレートが不要なので、プレート関連の合併症はゼロです。
プレートも進化しております。
今回使用したメドトロニックの頚椎前方プレートZevoは驚きの厚さ1.9mmでした。

術後のレントゲンで過去のものと比べると、確かに薄い!

合併症の低減につながることを期待したいです。
本日のまとめ
頚椎前方除圧固定の方針としては、
・なるべく前方プレートを用いないないにこしたことはない
・プレートが必要なときは、プレートの合併症を十分に理解して用いる
まあ、当然といえば当然ですね。
プレートを用いた症例においては、チェックの継続が重要なことは論を待ちません。
わたしのお師匠様は頸椎前方固定術にあたり全例プレートを用いるよう指導されました。
— 四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2018年8月7日
普段からプレートのクセというかピットフォールに慣れておく必要があるという方針でした。
プレートの合併症についても十分理解して行うことが大切。https://t.co/Gr0epYIfWS
頚椎前方固定術で大切な、気道関連合併症のリスク管理について。https://t.co/m03WNECeWt
— 四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2018年8月7日
☆☆☆
2018年8月号は頚椎前方手術Up To Dateです。
頚椎前方手術のエッセンスが詰まった充実の内容です!!
@yotsuba_spineさんをフォロー

コメント