「頚椎前方アプローチにおける解剖」は必読
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はじめに
頚椎手術、「前方か後方か」。
わたしは、一番最初の脊椎訓練施設が、いわゆる「後方派」であったため、前方のトレーニングが遅れてしまいました。
正しい答えはありませんが、症例の経過で、前方に振れたり、後方に振れたりしながら、日々葛藤を続けています。
きっと今後もそうなんだろうと思います。
前方アプローチの解剖学的構造物
圧迫性頚髄症は基本的には前方要素の圧迫によるものなので、前方アプローチが理にかなっておりますし、治療後の改善度も前方法のほうがすっきりすることは常に臨床で経験されます。
前方アプローチは、習得すべき必須の技術です。
やっぱり「後方派」だけでは限界がありました。
前方アプローチには、
・血管(頸動静脈、甲状腺動脈)
・神経(反回神経、上喉頭神経)
・食道
・気管
・交感神経幹
などの解剖に習熟する必要があります。
「頚椎前方アプローチの解剖」は必読の書
脊椎脊髄ジャーナル 2018年 08 月号 [雑誌]
相庭温臣先生 著 の、
「頚椎前方アプローチの解剖」
は、大変勉強になりました。
頸部の筋と筋膜の関係や、上記構造物の注意点、アプローチのポイントなど、相庭先生らのテクニックが余すことなくまとめられております。
シェーマや展開時の写真も豊富です。
まさに、前方アプローチの学習に必読の書ですね。
画像はウィキメディアのcarotid triangleからです。

本日のまとめ
わたしも相庭先生らのアプローチを真似して、
肩甲舌骨筋の外側縁から侵入する
ようにしております。
気管、食道を過度に緊張することなく牽引でき、愛護的です。
脊椎脊髄ジャーナル今月号は、他にも前方アプローチについてのまさに集大成です。
ぜひ、ご購読されてみてください。
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