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はじめに


バイパープライム、とても使いやすいです。

ほんの少しラーニングカーブがありますが、慣れてくると、放射線被曝をかなり減じることができます。

初回プライムは、通常のPPS一椎間固定と比べて、ほんの2秒しか短縮していませんでした。
2回めはかなり被爆時間が減りました。

スクリュー刺入1本あたりが、30秒くらいから、半分の15秒くらいになったのではないでしょうか。

プライム、いいです!!



VIPER PRIMEの特徴


このスクリューシステムの特徴は、スクリューと直径1.65mmのスタイレットが一体化しているところです。

スタイレットをスクリューの先端に出しておいて、刺入点が定まれば、あとは一撃でスクリューを挿入することができます。

①赤ハンドルでスタイレットを椎弓根に伸ばす。
②赤ハンドルを保持し黒ハンドルを回すことで、スタイレットに沿ってスクリューが刺入されていく。同時にスタイレットはスクリュー内に格納されていく。
スクリーンショット 2018-12-11 12.01.31


先端にスタイレットが飛び出してることで危なくないか??


ただ、

「この先端から飛び出すスタイレットのせいで、椎体の前方を攻めきれなくなる」

という心配の声が上がります。

つまり、S1椎体とか、胸椎とかです。

たしかに、S1は岬角ぎりぎりまでスクリューを刺入したいです。
ところが前方には腸骨の動静脈が存在しており、スタイレットでついてしまったら大惨事です。

胸椎でも肺や大動脈があるため、致命的になりえます。

(おっかなくて使えない。。。)

メーカーはスタイレット先端の長さは3mmで案内しています。
プライム.001


しかしそれでは椎間関節ー横突起の変性や角度によっては、先端が届かなかったり滑りやすくなったりします。

なので5mm〜7mmくらい先端を出すとかなり使い勝手が改善します。

しかし、そうすると本来なら45mm長のスクリューがぎりぎり入るところでは40mm長のスクリューを選択せざるをえません。

あるいは途中でスタイレットを抜いてからスクリューを刺入する、というひと手間が必要です。

それではなんとなくプライムの魅力をひきだせません。

そんなときの使い方


こんな工夫を教えていただきました。

単純ですが、なるほど!とうなりました。

「ワンサイズ小さいスクリューサイズのスロットで、スタイレットを装着する。」

そうすると5mm分長さが不足します。
よって、予め赤色インサーターハンドルを回して先端を出しておくわけですね。
そうすると赤ハンドル保持でスタイレットが格納されるときに、スクリュー内にスタイレットが全部格納されるというわけです。
プライム.002


なるほど!

逆にいえば本来のスタイレットの最長である25mmが20mm程度になるということです。

これまで使用した感じでは15-20mmくらいスタイレットが刺入されれば、スクリューインサーターが自立します。
なので、もしかしたら25mmまでがんばってスタイレットを入れなくてもいいのかもしれません。

そうすると、S椎体や胸椎にも自分の選ぶ最長の長さを比較的手間なく使用しやすくなるかもしれませんね。

次は、この方法でトライしてみようと思いました。

本日のまとめ


・スタイレットが飛び出している
あるいは
・先端が尖すぎる
というのがVIPER PRIMEのシステムゆえの特徴なので、そこをしっかり理解しながら使用することが大事です。

2面透視を用いるのであれば、側面像を常にチェックできるので有用です。
透視シングルで行う場合は注意しましょう。

安全と便利さを兼ね揃えたシステムではないので、十分注意しましょうね。

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