BKP+PPS治療の可能性
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はじめに
BKPとインプラントとの併用禁忌が削除され、2年くらいが経過しています。
併用できるようになったことにより、骨粗鬆症性椎体骨折のMIS治療の選択肢として、
圧壊が強い、新AO Type B2のような椎体骨折に対して
BKP+PSF
という選択肢が生まれました。
BKP:Ballon kyphoplasty
脊椎骨折の手術治療のひとつ、
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2019年4月5日
経皮的バルーン椎体後弯矯正術:BKP(balloon kyphoplasty)についてまとめました。
一般的な予定です。個人差があることをご了承ください。https://t.co/PpmOGnRcyE
PSF:pedicle screw fixation
は経皮的椎弓根スクリューによる制動固定術です。
治療の手応えの報告を拝見いたしましたので紹介いたします。
熊本医療センター 整形外科 田畑聖吾 先生
の臨床ケースレポートです。
日本エム・ディ・エムのパンフレットです。

骨粗鬆症を伴う高齢者破裂骨折に対してBKP+PPS
骨粗鬆症を伴う高齢者破裂骨折に対して
1 above, 1 belowでBKP+PPSを施行しており、
BKPとPPSの併用は、低侵襲であり、固定範囲を短縮できる治療法として、選択肢の一つ
としています。
わたしはこれまで骨粗を伴う新AO Type B2の椎体骨折に対して2-2でHAブロックで椎体形成を行ってきましたが、けっこう限界を感じていました。
それでBKPを併用するようになった今でもPSFはまだ2-2で留めていました。
above 1、below 1も選択肢として考えてみよう。
田畑先生の報告には他に文献も提示されており、あわせて参考になります。

本日のまとめ
PPSのさらなる技術革新によって、低侵襲治療はどんどん普及しているように感じます。
PPSを用いた治療は、単椎間病変から多椎間病変へ、退行変性疾患から外傷・感染・転移性椎体腫瘍・脊柱変形などさまざまな病態へ広がっています。
わたしも、BKPとPPSを組み合わせて治療することは骨粗鬆症性椎体骨折の選択肢の一つと考えており、大変勉強になりました。
パンフレットをご参照いただくには、ぜひ日本エム・ディ・エムに問い合わせてみてください。
PMMAを用いた椎体形成術。
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2019年4月5日
メドトロニックのKyphonシステム
帝人ナカシマのKMC Kyphoplasty System
とがあります。
マニアックですが、バルーンの拡張サイズに微妙な差があります。https://t.co/8ZFZK8RnZZ
外資とりまく脊椎のinstrumentation事情。
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2019年4月5日
日本企業の日本エム・ディ・エムとか京セラとか、、、
何かのカタチで応援したいなあ、と。https://t.co/ZUkJowKYuW
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BKPとインプラントとの併用禁忌が削除され、
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2019年4月5日
AO Type B2に対して
BKP+PSF
という選択肢が生まれました。
もしかしたら骨粗鬆症椎体骨折の圧壊が強いケースに対して、次の一手になりえるかもしれません。https://t.co/ZlbqxeWU3O
BKPとインプラントとの併用で骨粗鬆症治療の選択の幅が広がっている。https://t.co/cjETHgfDpb
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) 2019年4月5日
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