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とぜん201903-.001

はじめに


単身で脊椎診療を行っている事情で、いわゆるおひとりさま手術が多いです。

ひとり身には最初から困難が予想されるような症例にも、ときどきは遭遇します。

自分のキャパを超えてるような症例ももちろんあります。

そんなときは、やっぱりエキスパートの先生に手術に来ていただいております。

先日も前方椎体置換ならびに後方固定を行う機会があり、わたしのお師匠を招聘して、無事に手術を完遂することができました。

その交通費や謝礼に関して、問題が発覚しました。

医事課におまかせだったのですが、完全に丸投げしてしまうとどうやら問題が起こってしまうようです。

報酬少額すぎ


それは、「報酬少額すぎ」問題でした。

教えていただいた振り込み額は7万7千円。。。

「東京から来て、赤字じゃね?」

そう、手術搬入に間に合うように前日入りしてもらっていました。

お師匠は、前泊代、航空券建て替えて来られているわけです。

報酬の半分は税金で持っていかれますから、赤字ですよね。

これでは次回以降とてもとても応援に来てもらえない。

そもそも一般的な招聘の報酬ってどのくらいなんでしょうか


そもそも一般的な招聘の報酬ってどのくらいなんでしょうか?

外来バイトの時給はだいたい1−1.5万円です。

その日の手術は9時搬入、18時帰室でした。9時間です。

前方後方同時固定は、前方2椎間・後方3椎間で、レセプトでは手術手技の診療報酬は19万点超えでした。

手術招聘であれば、手技料の何割くらい請求してよいものなのでしょう、、、

麻酔科のバイト料はウワサでは麻酔料の7割から10割(!)と聞きます。

理事長に問い合わせたところ、手術時間と手技料を照らし合わせて、招聘した都度、報酬額を話し合いましょう、ということになりました。

今回はわたしの過去の実績を加味していただき、30万円の報酬をゲットできました。

なんとか、わたしの面目を保つことができました。

本日のまとめ


手術応援のために、指導にきてくださる先生はご自身のスケジュールをずらして来られます。

ご自身の施設に帰られても仕事が終わっているわけではありません。

本来すべき自身の仕事が待ち受けているだけです。

そんな状況でも手術の指導に来てくださっているのです。

わたしとしては、感謝の念がたえません。

手術の一般的な報酬はいくらなのかよくわかりません。

しかし、場末の民間病院の公立病院にない強みを活かしたいですねえ。