え!?フロシール®って保険償還されるんだったの??
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はじめに
脊椎外科ではフロシール®という止血剤が用いられることがあります。
フローアブルなので、凹凸のある面でも大丈夫で、とても使い勝手がいいです。
硬膜外静脈叢をフロシールで覆って小さなさばきガーゼを当てるだけで抜群に止血されます。
フロシール®について、大きな誤解をしていました!!
実は、保険償還されるんです!!
保険外医療材料というのは都市伝説だったのか?
なぜなんでしょう??
わたしはこれまでずっとフロシール®は保険外の医療材料で、病院の材料費から支払われるものと思い込んでいました。
なんで、なるべくフロシール®は使用を控えて、頑張って止血していました。
トロンビンを浸したスポンゼルがお気に入りで、なんとか頑張っていました。
ときにアクアマンティスを使用したりもしました。
最近、バクスターの担当者とお話する機会があり、保険償還される器材であることを知って、本当にぶっだまげた次第でした。
メドトロニックの営業不足なのか?
バクスターの製品でしたが、最初はメドトロニックが管理・販売していました。
MRはインプラントの紹介やアピールは熱心ですが、もしかしたらフロシール®の営業に熱量が足りなかったのかもしれません。
強いていば、同種骨のグラフトンもあんまり熱心にアピールしてこないような。。。
そんなんで、わたしが勝手に保険償還される製品でないと思い込んでいたのかもしれません。
本日のまとめ
そんなの、知ってるよ、と言われたらそれまでなのですが、もしかしたら知らないのはわたしだけではないと思い、記事にいたしました。
フロシール®はヒトトロンビン含有のゼラチン使用吸収性局所止血剤、です。
フィブリン形成され、6-8週で体内へ吸収されるとは言いますが、止血後は洗浄し洗い流すことが推奨されております。
ちなみに5ml、10mlまで保険償還、1gあたり1万3千円でした。
保険償還されるので、出血局面では安心して使うようにします(笑)
バクスター担当のかたの笑みが目に浮かぶようです。
勉強会で、脊椎外科で使用する止血剤をまとめました。
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) September 28, 2019
皆さんの好みの止血剤は何ですか?
わたしは主にトロンビンを浸したスポンゼルを用いています。
よく止まります。
最近はフロシールが最強ですね。
止血剤の工夫がありましたら、ぜひご教示ください。https://t.co/PjXyin2mKK
アクアマンティス;Aquamantys®-System
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) September 28, 2019
椎間板周囲の静脈叢の止血に用いました。
メドトロニックのHPの説明通り、組織に煙や炭化を生じることなく止血できます。
レンタルもできますよ!https://t.co/AuiEKd3pC0
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