フロシール®は圧迫不要のすごいヤツです。
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はじめに
フロシール、保険償還される製品と伺って、とたんに使用頻度が増えております(汗)。
脊椎外科ではフロシール®という止血剤が用いられることがあります。
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) September 28, 2019
フローアブルなので、凹凸のある面でも大丈夫で、とても使い勝手がいいです。
わたし、フロシール®について、大きな誤解をしていました!!
実は、保険償還されるんですね!!https://t.co/C0DzP0bfD8
使えば使うほど、、、ほんとによく止まりますね!!
すごいです。
フロシールは圧迫不要です
フロシールがこれまでの止血剤と異なることは、
「圧迫不要」
ということです。
ついつい、ベン・シーツなどで圧迫したくなるのですが、圧迫しなくても、フロシールを落とし込むだけで、ピシャリ止まります。
創部表面を覆うだけで、ゼラチン粒子が適合して止血してくれるそうです。
出血の勢いが強いとフロシールが出血で押し流されてしまうので、出血の勢いが強い場合はある程度コントロールする必要があります。
硬膜外静脈叢の出血など瞬殺
フロシール、ほんと、すごいですよ。
硬膜外静脈叢の出血など瞬殺です。
フロシール。
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) November 12, 2019
硬膜外静脈叢からの出血を瞬殺。
頚椎後方アプローチによるforaminotomy。
画質はPCからのスマホ動画なのでご容赦ください。 pic.twitter.com/nGPPEjfhOq
PCで再生中のスマホ動画なので、あんまり良い画質ではありませんね。
すみません。
フローアブル=粘稠性流動体なので、どんな面にもしっかりアジャストです。
先日、韓国の病院に内視鏡手術の見学に行ったときも、術後全例フロシールを用いて止血しているとのことでした。
本日のまとめ
フロシールを用いるようになって、止血の時間が短時間ですむようになりました。
出血がないと術野の視認性も良くなって、手術がさらにスムーズに行きます。
ほんと、すごい止血剤ですね。
自己血回収装置を使用している場合は、回路に吸引されるおそれがあるので、禁忌とまではいかないですが、使用しないほうが無難と思っています。
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