マイスパインMCを使ってPLIF導入を支援する!
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はじめに
わたしはマイスパインMC®を用いたCBTのファンです。
術前CTのデータから3Dプリンターを用いて患者適合型テンプレートを作成して、スクリューを刺入します。
最近は骨粗鬆症椎体圧潰の椎体置換後の後方固定や、胸椎症例に対してマイスパインMC®を用いてチャレンジしています。
・ほとんどのケースで径6.0☓長さ40-45mmのスクリューが刺入できる
・手に感じるトルクがすごい
・被曝量が減った
・TLIF反対側に骨移植
・クロスリンク
などが術者として好きなところです。

その一方で、、、
最近はこのシステムの魅力の一番はコレじゃないかと思っています。
「マイスパインMCを用いたPLIF導入の支援」
PLIFビギナーがリオペでPLIFする?
わたしの所属するsocietyは固定が豊富ではありません。
もちろん病態把握が重要なことは論を俟ちませんが、神経除圧で掘削された関節が退行変性していく以上、固定が極端に少ないというわけにはいかないと思います。
椎体間固定術の経験が豊富でない場合に、いざ除圧術後の再狭窄をリオペで固定する、というのはかなり障壁が大きいのではないでしょうか。
かといって普段から固定に慣れ親しんでおく、というのも病態を無視した、外科医のやりたい放題の適応になってしまうことが懸念されます。
PLIFビギナーに椎弓根スクリューをフリーハンドで打つことをすすめる時代ではない
しかし、もはやこれからPLIFを始める術者にスクリューをフリーハンドで打つことをすすめる時代ではないと思います。
ナビゲーションを駆使して、ビギナーでも安定した成績が求められる時代です。
なので、PLIF導入をお手伝いしにいったとしても、さあ、スクリュー打ってみてください、とはなかなか申し上げにくい時代だと思います。
ただし、ナビなどの設備を準備できるでしょうか。
マイスパインMCで導入を支援する
マイスパインMCのよいところのひとつは、設備投資が不要ということがあります。
透視ひとつあれば、ナビもジャクソンも不要です(もちろんあるにこしたことはないですが)。
そしてもちろん、もっとも大事なことですが、テンプレートはとても正確です。
それはつまり、ビギナーでもOBはありえないということです。
フリーハンドテクニックは、ホールインワンもあればOBもあります。
なので熟練度・経験値の大切さが増してくる手技です。
テンプレートを用いれば、ホールインワンもダブルボギーもありません。
常にバーディー(イーグル?)、せいぜいパー(バーディ?)くらいに落ち着きます。

なので、スクリュー刺入が術者にストレスをかけることはほとんどありません。
となれば、本来固定術でもっとも重要な、椎体間の処理に十分な時間をかけて、手術を遂行することができます。
そしてこのことは、新しくPLIFを導入しようとしている術者を支援するとてもよいツールであると気づきました。
現時点で2つの施設でPLIF導入のサポートをマイスパインMCを用いて行いました。
スクリュー刺入についてのトラブルはもちろんありません。
本日のまとめ
マイスパインMCの魅力のひとつは、これから椎体間固定を始める施設への有用なサポートツールになるという気づきでした。
スクリューを打つことに執着して肝心の椎体間固定の操作が半端になっては、手術の本来の意味を成しません。
もっとも大事な椎体間操作に集中して、スクリューはテンプレートを使ってストレスなく行う、ということができるのが魅力です。
初期の設備投資が不要というのも魅力の一つ。
固定術を導入しようと思っている施設側と、それを支援する側の安心感からしてもWin-Winです。
逆にテンプレートと椎弓のフィット感はそれなりに手応えを経験者と一緒に覚えていかないといけないと言われればそれまでですが、、、
ちなみに、すでにPLIFを豊富に行っている施設に対しては今回の記事は意味ないかも(汗)。
「あなたの背骨の写真から作成したテンプレートをもとに手術します」
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) January 26, 2019
という新たな説明。
まさにマイスパイン=ユアスパイン。
しっかりと設計図・模型を作成できることにより、径6.0で長さは40-45mm程度のスクリューが刺入できるようになりました。https://t.co/EfzC7hhhT8
マイスパインMCのテンプレートはとても正確。
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) February 15, 2019
術後の仕上がりにとても満足しています。
クロスリンクを入れられることに安心感がある。https://t.co/8xGDG36YzA
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