自衛隊中央病院や藤田保健医療大学のCOVID-19公開情報に感染予防を学ぶ
スポンサードリンク
はじめに
SARS-CoV-2検査陽性者の数が連日最高記録を塗り替え、
まさに指数関数的に爆発的な増加を起こしております。
NHK特設サイト 新型コロナウィルス
より
わたしの施設もギリギリの戦いを強いられておりますが、とにかく我慢強く辛抱強く対決するほかありません。
どのように対決していくのか、スタッフの発症あるいはPCR検査陽性が確認されなかった2つの施設の公開情報に学びます。
公開情報に感染予防を学ぶ
国内で最大規模のSARS-CoV-2陽性者数の治療にあたった2施設です。
ダイヤモンド・プリンセス号からの陽性者を受け入れた
自衛隊中央病院
藤田医科大学岡崎医療センター
がHPに情報を掲載しています。
両施設ともスタッフの新たな感染は認めなかった、とされます。
自衛隊中央病院での104症例のまとめ
当院におけるクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」から搬送された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)104症例のまとめです。
・N95マスクフィットテストやPPE着脱訓練を行う
・ゾーニング要領を徹底して感染管理の質の維持に努める
(ウイルス量が多く、ネーザルハイフローや人工呼吸器などのエアロゾル発生機器・手技を多く必要とするであろう重症例から陰圧室を使用、軽症患者の多くは陰圧機能のない一般病室に収容、ゾーニングを徹底した。)
・標準予防策に加えて接触感染予防策、飛沫感染予防策を実施し、マスクは原則N95マスクを使用。
・アイガードの徹底に加えて脱衣に熟練を要するいわゆるワンピース型PPEは用いず、アイソレーションガウン使用を標準。
・挿管時にはPAPRを装着。
・COVID-19確定症例とわかって対応していれば院内感染は起こりにくい可能性
藤田医科大学岡崎医療センターでの感染防止の取り組み
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」 乗客乗員受け入れについて
1. 滞在者の区画に入る者は適切な手順で防護をする
・絶対に付着面はさわらない
・マスク着用の際は、息が漏れないことを確認
・マスク本体には触れずに外す
・手順の都度、手指衛生を徹底
2. ゾーニングを確実に行い、その場所をクロスしない
・4階以上を居住エリアにする
・使用するエレベーターを限定する
・入口からの導線などは的確にサインを貼り、不潔エリアを明確にする
3. 衛生管理及び手順の教育を行った者のみが管理区域に入る
・管理区域入室者の入室管理の徹底
4. 不潔ゾーンに入る職員は少数限定し、対応する
社会的距離を保ち、区画化することが最重要
・SARS-CoV-2感染者には、症状がない、医療機関にかかる程度ではない軽い症例でもCTでは肺炎像を呈する症例がある
・PCR検査の感度は、感覚的には70%程度
なので、感染していることに気づかずにまわりにウィルスをばらまいている現状があぶり出されます。
報告にも、院内感染事例はCOVID-19の診断がなされる前に生起していることが多く、院内感染を防ぐためにはいかに疑い、診断するかが大きく関わってくると考えられる、とあります。
感染者側にまわってしまう可能性を自覚して、不要に他人と接触せず、息を潜んで潜伏期間・発症期間の約14日間を自宅でしのぐより方法は無いのではないでしょうか。
本日のまとめ
とにかくみんなで乗り越えないと、この状況は打破できません。
この非常事態宣言中は、医療機関は常に陽性者と接触しているとして対応、ほかは全員自宅で接触を断つ。
ワクチン開発が勝利条件、ということになりますが、アビガンなどにも期待したいところです。
悲観的にならないよう、前を向いて頑張っていきたいですね。
新たな国際衛生機関設立の検討等を発表する、これもまた激震です。
トランプ氏がWHOへの拠出金停止、拠出の際の審査厳格化、新たな国際衛生機関設立の検討等を発表する意向。年3億~5億㌦(約320~540億円)も拠出してきた米。激震は必至だ。SARSと闘い命を落としたカルロ・ウルバニ医師のような立派な人もいた。WHOは早く本来の姿を取り戻せ。https://t.co/L5Yx7uc5VO
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) April 11, 2020
コメント