第四世代ワイヤーレスPPSシステム、バイパープライムのすごさ
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はじめに
バイパープライムはデピューシンセス社の新しい経皮的椎弓根スクリューシステムです。
多数の企業から経皮的椎弓根スクリューシステムが出ておりますが、いずれも似たりよったりで特徴がないのが現状でした。
といっても初代セックスタントのころに比べると格段に使用しやすくなっていますので、いい意味で特徴がないといったところです。
ところが、バイパープライムの登場は、PPSの概念をさらに新しいものに替えました。
何がすごいかというと、ガイドピンとスクリューが一体化しているところです。
バイパープライムを使用してからすっかり虜になっています。
バイパープライム超絶速い
バイパープライム。
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) September 1, 2018
何がすごいかというと、ガイドピンとスクリューが一体化しているところ。
①PAKニードルあるいはJプローブ刺入
②ガイドピン刺入
③タップ
④スクリュー刺入
これが、一撃で済んでしまうというシロモノ。https://t.co/uY0Mc9MmPU
従来の
①PAKニードルあるいはJプローブ刺入
②ガイドピン刺入
③タップ
④スクリュー刺入
この手順がほんとに一撃で済んでしまいます。
ちまたでは、「第四世代ワイヤーレスPPSシステム」、と呼ばれているそうですね。
バイパープライムの活かし方
わたしは、バイパープライムの活かし方は、次の2点にあると感じています。
①骨粗鬆症症例にPPSを使用したいとき
骨粗鬆症症例には、PLFなどの後方固定を追加、フックやネスプロンなどを使用したいときのほうが多いですが、作戦によってはPPSを用いたいことも当然あると思います。
粗鬆骨なので、椎弓根にピッチピッチのサイズを選択したいとおもいませんか?
一方で、そのような症例は往々にして高齢者女性。
椎弓根が細かったり、胸腰椎移行部だったりで、径4.5~5.5くらいになってしまいがちです。
バイパープライムは、言ってしまえば1.65mmのスタイレットを椎弓根に入れるだけの手技です。
1.65mmのスタイレットが入ってしまえばあとは勝手にスクリューが海綿骨に入っていきますので、CTで測定できる最大の径を選択しても、椎弓根から大外れすることはありません。
②側臥位PPS使用のとき
側臥位PPSは、椎体に蛇口をつっこんでいるかの如く、打ち上げ側のPAKニードルから血が出てきます。
なので、バイパープライムでさっとスクリューを刺入して、ワイヤーで蓋をしておくと出血を抑えることができます。
本日のまとめ
スクリューシステムの長さや、把持する器具などにまだまだ改良の余地があります。
いきなり使用すると赤ハンドルや黒ハンドルの操作に混乱することがありますので、一度ワークショップ的な感じで刺入のシミュレーションをしてみることをオススメします。
いったんバイパープライムを手なづけてしまうと、すごく楽で、手放せなくなること間違いなしだと思います。
☆☆☆デピューシンセスのプロモーションビデオです。
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