脳卒中後遺症で上肢屈曲拘縮のときの腹臥位
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はじめに
脳卒中後遺症の痙性片麻痺によって転倒し、胸腰椎移行部に破裂骨折を受傷された患者さんの手術を行うこととなりました。
上肢が屈曲拘縮してしまっているため、果たして患者さんを腹臥位にすることが可能か迷いました。。
ジャクソンベッドの下をくぐらせることでなんとか可能でしたので、共有したいと思います。
全身麻酔でいくらか屈曲拘縮が和らいだ
全身麻酔にかかると筋弛緩により、いくらか可動域が改善しました。
とはいっても、肩関節がすこし動くようになっただけで、肘はあんまり動きません。
ですが、ジャクソンの下をうまくくぐらせることに成功いたしました。
手台は、頭尾逆さまに取り付けて、前腕にかかるようにしています。
そして、クッションをあてて、保護します。
手術の前日に看護師さんと協議したことでスムーズにできました。
よかった。

本日のまとめ
体位がとれない場合は、やむを得ないので側臥位での手術になるかな、と心配しておりました。
側臥位といっても、肘関節の保護や、拘縮した前腕の保護などの工夫が必要と思います。
何事もなく手術が完遂できてよかったです。
無事に自宅に退院することができて感謝いただき、医師冥利につきました。
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