DEPS打つときの設計の仕方を習いましたので共有します!
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はじめに
DEPS、トライするんですが、なかなか理想通りの軌道にいかず、悩んでいます。
皮膚切開が思ったより上だったり、下だったり。
Doubleどころか、single、さらにはsingleすら貫かないナンチャッテになってしまうことが多々あって、悩んでおりました。
DEPSは、double endplates penetrating screw techniqueを略したもので、久我山病院竹内拓海先生の講演を聞き、衝撃を受けました。
どのように打てばいいのかな、と悩んでいたおり、
オンオフともにご交流頂いている敬愛するts2611先生に術前イメージの皮膚マーキングをご教授いただきました。
備忘録として記事に載せることにもご厚意で許可いただきましたので、まとめます。
正面透視の皮膚マーキング
打ち方のコツは、
T. Takeuchi; Spine Surg Relat Res 2020; 4(3): 261-268
に詳しく掲載されております。

正面透視で、椎弓根を針時計と見立てて、
左:7:00から1:00の方向へ。
右:5:00から11:00の方向へ。
そしてプローブの先端が椎弓根の内側に到達する前に、上終板に到達していることがポイントとのことです。

ts2611先生曰く、
この軌道でマーキングするとだいたい上位椎体の上終板の真ん中か棘突起先端くらいになります。
そして側面透視でだいたいの上フリの角度をマーキングして、正面のマーキングの延長の交点に皮膚切開を作成するとだいたいOKです。
なるほど、ありがとうございます!!

スクリューがよく効く!
DEPSはPPSと比べて、スクリューがよくききます。
実感としては、doubleで終板を抜かなくともsingleですら、それなりにPPSよりきく印象があります。
T. Takeuchi; Spine Surg Relat Res 2020; 4(3): 261-268
では、DEPSは、従来のPPS技術よりもスクリューの直径が小さいにもかかわらず、平均挿入トルクが134%高いことを示しました。
実感していたことが具体的に数値化されて、とてもわかりやすいです!!
本日のまとめ
DISHのOVF患者はどんどん増加の一途をたどるでしょう。
DEPSは骨粗鬆症に対して、いかにインスト手術の成功を導くかの鍵となる技術のひとつで、革新的な工夫だと思っています。
また、PPSとDEPSのハイブリッドでの治療もひろく受け入れられております。
ts2611先生、いつもいつもありがとうございます。
これでわたしも感覚的ではなく、一定の基準でスタンダードにDEPS(SEPSかも)が打てるようになるはず。汗
このような交流を深めていけるのも脊椎外科領域のよいところだと思っております!
引き続きどうぞよろしくお願い致します!!
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