フロアブル止血剤の登場で止血のアルゴリズムが変化したかな
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はじめに
術中の出血に遭遇したとき、迅速でかつ的確な止血はその後のスムーズな手術の進行、患者さんへの侵襲の低減のうえでとても大事なことです。
バイポーラーでの凝固焼灼が止血操作のメインでしたが、フロアブル止血剤の登場ですこし変化したかもしれません。
神経根周囲や椎体腹側など焼灼しにくいとき、バイポーラーでがんばったりせずに、すぐにフロアブル止血剤を適応させているかも、、、
みなさんはいかがでしょうか?
アクアマンティス??
いいですよね。。。借りパクリレンタル期間はとっくにすぎてしまいました。。。
通常バイポーラーで止血できるばらバイポーラーを用います。
ガーゼで圧迫できるところであれば、ガーゼ圧迫です。
そのときはボスミン生食を浸したガーゼを用いることが多いです。
もしこれらがしにくい時はどうしているか。
①例えば静脈叢からの出血や、sinusのようになっている場合は?
局所が同定できれば、やっぱりバイポーラーが多いです。
ほかトロンビンを浸したスポンゼルも好んで用います。
②局所的でなくわりと広範なwoozingだったらどうするか?
これまでは大きめスポンゼルか、量多めのスポンゼルでベン・シーツ複数枚使って圧迫がメイン。
いまはフロアブル止血剤使っています。
③woozingより強めのフロー性の静脈性出血なら?
躊躇なくフロアブル止血剤を使います。
フロアブル止血剤がながされてしまうくらい強ければ、
(1)トロンビン・スポンゼル+ベン・シーツでいくらか勢いを弱めてからフロアブル止血剤か、
(2)通常は押さえなくてもいいけど、このようば場合はフロアブル止血剤でベン・シーツで抑え込むか
でしょうか。
④骨からの出血は?
基本的にボーンワックスです。
ダイアモンドバーで削った粉末で止血されることもありますし、海綿骨を掘削しきったら止まることもあります。
⑤動脈性の出血は?
同定できればバイポーラーなどですが、どうしても同定できない場合はタコシール+ガーゼ圧迫でがんばる、でしょうか。
⑥術後出血は?
症状あれば再開創です。
フロアブル止血剤の登場で、止血のアルゴリズムに若干変化ができました。
とてもよく止血されるので重宝しています。
フロシール®とサージフロー®がありますが、粘稠度や膨張具合に違いがあるように感じます。
好みの問題が出るでしょうね。
いろいろ書くと相手方への悪口?になってしまいそうなので、やめておきますね。汗
脊椎外科医は、フロアブル止血剤の恩恵に強く授かっている診療科であることは間違いないと思います。
いいですよね。。。
止血のアルゴリズムに変化が!?
通常バイポーラーで止血できるばらバイポーラーを用います。
ガーゼで圧迫できるところであれば、ガーゼ圧迫です。
そのときはボスミン生食を浸したガーゼを用いることが多いです。
もしこれらがしにくい時はどうしているか。
①例えば静脈叢からの出血や、sinusのようになっている場合は?
局所が同定できれば、やっぱりバイポーラーが多いです。
ほかトロンビンを浸したスポンゼルも好んで用います。
②局所的でなくわりと広範なwoozingだったらどうするか?
これまでは大きめスポンゼルか、量多めのスポンゼルでベン・シーツ複数枚使って圧迫がメイン。
いまはフロアブル止血剤使っています。
③woozingより強めのフロー性の静脈性出血なら?
躊躇なくフロアブル止血剤を使います。
フロアブル止血剤がながされてしまうくらい強ければ、
(1)トロンビン・スポンゼル+ベン・シーツでいくらか勢いを弱めてからフロアブル止血剤か、
(2)通常は押さえなくてもいいけど、このようば場合はフロアブル止血剤でベン・シーツで抑え込むか
でしょうか。
④骨からの出血は?
基本的にボーンワックスです。
ダイアモンドバーで削った粉末で止血されることもありますし、海綿骨を掘削しきったら止まることもあります。
⑤動脈性の出血は?
同定できればバイポーラーなどですが、どうしても同定できない場合はタコシール+ガーゼ圧迫でがんばる、でしょうか。
⑥術後出血は?
症状あれば再開創です。
本日のまとめ
フロアブル止血剤の登場で、止血のアルゴリズムに若干変化ができました。
とてもよく止血されるので重宝しています。
フロシール®とサージフロー®がありますが、粘稠度や膨張具合に違いがあるように感じます。
好みの問題が出るでしょうね。
いろいろ書くと相手方への悪口?になってしまいそうなので、やめておきますね。汗
脊椎外科医は、フロアブル止血剤の恩恵に強く授かっている診療科であることは間違いないと思います。
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