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2021tozen.001

はじめに


最近、外来で多くの患者さんにワクチン接種の予約がとれた、とのお話をいただきます。

となると、ワクチン接種にあわせて手術の日程をいつに調整したらいいのかな、、、

困った、答え持ってなかった、ということで。

日本整形外科学会、日本脊椎脊髄病学会、日本脳神経外科学会、日本脊髄外科学会と巡回しましたが、見つけられませんでした汗。

単純にグーグル先生に「ワクチン 全身麻酔」で聞いてみたら、回答を得ました。

日本麻酔科学会のCOVID-19対策特別委員会から提言が出ております。

mRNA COVID-19 ワクチン接種と手術時期について

なるほど、そうか、さすが、麻酔科学会です。

とりあえず2週間空けよう


麻酔科学会の提言によりますと、ワクチン接種後2週間あければ、対外的には問題なさそうです。

予防接種と全身麻酔施行までの期間について、
①CDC・・・ワクチン接種から2週間
②RCS(Royal College of Surgeons of England)・・・ワクチン接種から数日

ただし、「いずれも明確なエビデンスに基づいたものではない」と明記されており、
「施設の感染対策部門および手術チームで検討し、院内で共通認識をもって臨むことを推奨する。」
とまとめてあります。

う〜〜ん、とくにワクチン後の待機手術の時期について院内で話し合っている形跡ってないんですよね、、、

患者さんには、ワクチン接種の時期を聞いて、2週間後に調整しようかと思います。

場末の救急病院で待機手術を入れているのはわたしくらいなものなので、、、

本日のまとめ


ということで、ファイザーmRNAワクチンは2回接種なので6月から7月にかけて、脊椎の定期手術がガクっと減ってしまいますね。

院内上層部に収益減で何を言われるかはわかりませんが、せっかくできた時間は、有効に活用しようと思います。