復習。Xコア&T2 Stratosphere挿入の至適な骨切りラインの決め方
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はじめに
骨粗鬆症性椎体骨折の偽関節による遅発性神経障害の症例に対して、前方アプローチによる椎体置換を行う機会がありました。
ひさしぶりにT2 Stratosphereの登場です。
上下の終板までの長さは26mmくらいでした。
上下の椎間板をしっかり切除すればX core28mmは入るとは思います。
XコアJrならばまず問題ないです。
・・・O-armの見積もりのお願いなどよこしまな気持ちもよぎり、、、
T2 Stratosphereです。
26mmケージを使用して、5mmくらい開大されました。
そしてわりと満足できる前弯を得ることができました。
が、透視では良さそうに見えたのですがレントゲンでは、後方よりにケージが入ってしまいました。
適切な骨切りラインを選定するためのコツ
しまった、、、
確かXコア挿入したときにやや前方にケージが入ったので、反省して改善のための方法を記事にしていたのに、、、
怠ってしまった。。。
骨切りラインを選定するためのコツは
①いったん、XLIFのトライアルを上下の椎間に刺入しておいて、開創器のCenter bladeと併せて骨切りラインを選定する。
②XLIFトライアルは、60-70mmの長めのものを準備してもらうのがよい。
というものでした。
今回は、トライアルで確認することをすっかり忘れていて、ダイレーターの1番を椎間板腔に挿して、上下の開創器のブレードの位置関係をみて骨切りラインを選定したんですよね。。。
透視ではけっこうバッチリだったんですが、T2 Storatosphereを入れたら後方設置になってしまいました。
結果的には最大のジャッキアップ効果を得たんですけど、「思ってたのと違う」、というのはいつか大きな事故に発展しかねないので、反省しなければなりません。
使い勝手はどう??
わたしはXLIF&Xコアからはいりましたので、どうしてもメドトロの開創器が不得手です。
ただメドトロの開創器は後付けで腹側や背側のレトラクターをつけることができたり、最近はNuVasiveさんのフライ返しレトラクターも準備できるようになっています。
あと、ひとつ大事なことを書き忘れてましたね。
T2 Stratosphereは上下のサイズは26mmからですが、コアの芯とフットプリントの前後系は20mmで、Xコアの18mmよりサイズが一回りおおきく感じるんですよね。
なので設置位置にはさらに気を使わないといけないですね。
ーX core VS T2 Stratosphereについてまとめていますー
ーサイズの小さいX core Jrについてまとめていますー
本日のまとめ
前方椎体置換のジャッキアップケージ、XコアとT2 Stratosphere。
わたしの脊椎の世界を変えてくれた手技です。
トライアルがないので適切に挿入できたか、ステップを都度都度で確認できず、最後は一発入れです。
一発入れで格好よくケージが設置できるようになるには、まだまだ工夫や器具の改善の余地がありますね。
もしかしたら、T2 StratosphereにもO-armナビでシュアトラックつけることできるんかな、、、
そしたら迷いなんてなくなるのかな、、、
・・・O-armすごいですなあ。。。
見積もりに淡い期待。
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