プリオン病感染予防ガイドライン、滅菌方法について
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はじめに
開業の勉強中です。。。
実は、オペ室作るための準備も超絶大変なんです。
①株式会社セントラルユニ
http://www.central-uni.co.jp/products/operation/
②エア・ウォーター株式会社
https://www.awi.co.jp/ja/business/medical/facilities/operating_room.html
との面談が控えています。
ほんと、知らないことだらけです。。。
以前、滅菌器について調べたことを備忘録としてざっくりですが以下の記事にまとめました。
この投稿に対して、Chanさまからコメントいただきました。
オートクレーブを置くには、設備として、給水、給湯、排水、蒸気が必要です。
過酸化水素滅菌装置はランニングコストが高いので内視鏡、緊急の滅菌物など、特定の滅菌に使う方がランニングコストが抑えれると思います。
プラズマ滅菌はプリオンモードがあるので対策にもなります。
滅菌装置の電源は全て200Vになります。
単相、三相はメーカーによって違いますのでご確認ください。
こんな場末のブログに足を運んでくださり、かつサポーティブなコメントまでいただき本当に感謝です。
プリオン病の対策についても言及いただきました。
プリオン病についての予防のための滅菌対策
実はプリオン病について、KiSCOのディスポーザブルスクリューシステムを案内いただきたときに調べたことがございます。
プリオン病についての予防対策は、
プリオン病感染予防ガイドライン2020年度版
に詳しいです。
感染予防のための滅菌対策、脊椎ハイリスク手術についての部分を抜粋します。
感染予防のために推奨されるプリオンの不活性化の方法
推奨されるプリオンの不活性化の方法は以下の如くです。
①十分な洗浄を行って器械表面に付着したプリオンを物理的に除去する。
②ウォッシャーディスインフェクター(washer-disinfectors:WDs)を用いて高温アルカリ洗浄を行うと十分な洗浄を行えるだけでなく、プリオンの化学的性質を変化させ て感染力を低下させることができる(destabilization effects)。
③耐熱性かつ耐アルカリ性、そして、洗浄液に全体を浸漬できる器械には WDs による高温アルカリ洗浄を行なう。
④耐熱性の手術器械には、真空脱気プレバキューム高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ) (prevacuum autoclaves)を用いる。
⑤非耐熱性の手術器械には、適切な洗浄液で十分な洗浄を行った後に、過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌を行う。ただし、使用する機種ごとに、プリオン不活性化の効果が確認された滅菌プログラムを用いる。



高温アルカリ洗浄、、、
実際どこでもやっていることではないように思えます。
わたしが無知なだけなのかな??
脊椎ハイリスク手術について
脊椎外科領域でハイリスク手技とされるのは、以下の如くです。
①硬膜を穿刺または切開する手技
②脊髄後根神経節を包む周囲組織を展開して神経節自体に接触する手技
③硬膜外の手術であっても術中操作により、髄液の漏出が見られる等、結果的に硬膜を穿刺または切開した場合
髄液をみたらプリオン対策!
ですね。
本日のまとめ
プリオン病予防のための滅菌対策についてのガイドラインについてでした。
Chanさんご指摘の通り、プラズマ滅菌はプリオン対策になります。
Chanさんにアドバイス頂いたとおり、過酸化水素滅菌装置は内視鏡や緊急の滅菌物などの特定の滅菌に使い、ランニングコストを抑えつつ、プリオン病対策にも運用したいと思います。
Chanさん、アドバイスいただき、誠にありがとうございました!!
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