AVAスコアで、BKP後の早期隣接椎体骨折を予測しよう!
はじめに
骨粗鬆症性椎体骨折に対する痛みの緩和にBKP/VBSが有効です。
しかし、BKP/VBSを語ると必ず問題になってくることが隣接椎体骨折です。
BKP後、比較的早期に隣接する椎体が折れることは臨床医からは認識されております。
合併症のひとつとして理解されておりますが、どんなときに起こるのか、というのは実際のところ、まだそんなに明確にはわかっておりません。
そして、もうひとつ、では隣接椎体骨折が起こったから、悪なのか?
BKPやらなかったほうがよかったのか?
ということに関しても、謎です。
「BKPがきっかけで早期に骨折するんだったら、なにか誘因があるはずだ、解明して隣接椎体骨折の予測因子を見つけよう!!」
こんな強い意気込みをもって、京都大学大学院 社会健康医学系医療疫学口座の土方先生が2018年3月に研究をはじめられ、この度その成果が、Bone&Joint Journalで出版されました。
土方先生のご略歴はコチラ
・Quotomy
・コホート研究
その名も、AVAスコア;acute Adjacent Vertebral fracture after vertebral Augmentation scoring systemです。
以下、まとめます。