フローアブル止血剤の適正使用量について②

はじめに
脊椎外科は、フローアブル止血剤の恩恵を強く授かっている診療科であることは間違いありません。
フローアブル止血剤に、幾度となく助けていただきました。
先日も胸椎PSOの際に、後壁を骨切り部に落とし込んだとたん、硬膜嚢の腹側静脈叢からシャワーのように出血が降り注ぎ、天を仰ぎました、、、
それが、フロシールで一撃で止まりました。
ほんと助かったです、、、
フロシール、とにかくすごいです。
その抜群の効果のため、過剰使用例が散見されるとのことです。
以前T5 burst に対しT3.4にPPSを挿入しようとして透視が見えるように先生が今回されたようなバンザイに近い体位をしてオペをしたところ、不幸にも腕神経叢麻痺を一時的に生じてしまった症例がありました。
もちろん教科書的にも良くない体位だとは思いますが、透視確認には仕方がないと思いそのような体位で行ったのですが、先生は上位胸椎のPPSをされる際、体位で気をつけてられる事などありますでしょうか?もしありましたらご教授頂けると幸いです。