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カテゴリ:その他の脊柱疾患

蛋白分画が6分画になり、M蛋白検出の感度が高くなりました。

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とぜん2020.001

はじめに


蛋白分画、検査していますか?

どうやら、蛋白分画を提出しているのは、わたしが施設内でナンバーワンらしいです。

次いで内科の先生、とのこと。。。

その是非は別として、われわれにとって、タイトルのように

「蛋白分画が6分画に分離されるようになりました」

といっても、ふ〜ん、で??という感じではないでしょうか。

わたしもそれ自体がどういう意味なのかはよくわかりませんが、この結果、スクリーニングの威力が増す、ということらしいです。

なんのスクリーニングか、といえば、それはもちろん、M蛋白の検出です。

バイオシミラー、テリパラチドの後発、ついに出る

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とぜん201903-.001

はじめに


テリパラチド。

脊椎外科医は全員が口を揃えて、こう言うと思います。

脊椎外科医の治療成績を変えてくれた薬剤だ、と。

椎体骨折の抑制効果のみならず、instrumentationに、多くの恩恵を受けたに違いありません。

フォルテオ®についに後発が出てまいりました。

テリパラチドBS皮下注キット「モチダ」

ただしくは商品名にもあるBS: biosimilar製剤です。

ペインクリニックから多発性骨髄腫の報告

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とぜん201903-.001

はじめに


場末で脊椎診療をしているわたしの最大の敵のひとつが椎体骨折です。

よく記事にしています。

今わたしが感じていることは、骨粗鬆症性の椎体骨折は除外診断であるということです。

「高齢者だから、椎体骨折=骨粗鬆症」

ということではなく、

「高齢者の椎体骨折は悪性疾患を除外してから骨粗鬆症性とする」

の考えでいたほうが問題が少ない、被害が小さいということです。

イベニティ®使用に注意喚起が出ました!重要!!

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とぜん201903-.001

はじめに


アステラス・アムジェン製薬から発売されているイベニティ®(一般名ロモソズマブ)。

骨細胞で産生され、骨形成を抑制するスクレロスチンに対するヒト化モノクローナル抗体薬です。

・骨形成促進作用
・骨吸収抑制作用


を兼ね揃える、すごい薬剤です。

実は、発売において、ある問題点が指摘されていました。

その問題点をすりぬけて(?)販売に至ったのですが、市販後にやはり、その問題点を看過することができなくなったようです。

その問題点とは、「心血管系の有害事象」の発現です。

アステラス・アムジェン製薬から注意喚起が出されましたので、まとめておきます。

抗スクレロスチン抗体イベニティ®どのように使っていくか

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とぜん201903-.001

はじめに


アステラス・アムジェン製薬から発売されているイベニティ®(一般名ロモソズマブ)。

骨細胞で産生され、骨形成を抑制するスクレロスチンに対するヒト化モノクローナル抗体薬です。

・骨形成促進作用
・骨吸収抑制作用


を兼ね揃える、すごい薬剤です。

イベニティ®再投与に関する記事に対してコメントをいただきました。



突然失礼します。
大変勉強になりました。ありがとうございます。

骨形成促進+骨吸収抑制は一見魅力的に感じますが、骨リモデリングが抑制されるため、骨折直後の使用では骨折治癒が遅延するように感じるのですがいかがでしょうか。

またイベニティの骨代謝マーカーを見ると投与3ヶ月以降骨形成マーカーが低下しています。恐らく抗スクレロスチン作用により副次的な骨芽細胞前駆細胞の減少が原因と考えています(審査報告書にも記載があったと記憶しております。)。長期で使用し続けるとただの骨吸収抑制になってしまい、1年の縛りがついた理由の一つとも考えているのですが、、、

個人的にはテリパラチドの後療法、もしくはテリパラチドが使用できない患者さんが対象と考えております。


「まある」先生、コメントいただき、誠にありがとうございます。

完全に私見で申し訳ございませんが、わたしなりに考察しました。
忌憚ないご意見賜りますようお願い申し上げます。

また、イベニティに関しては、使用にあたり注意喚起がでております。
とても大切なことので、このことは明日、まとめます。
→まとめました。

P1NPは、いつ測定して、どのように扱う?

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とぜん201903-.001

はじめに


骨は
「新しい骨を作り、古い骨を壊す」
という新陳代謝を行っています。

骨のリモデリングといいます。

新しい骨を作るのが骨芽細胞で、古い骨を壊すのが破骨細胞です。

骨のリモデリング機序において骨コラーゲン代謝が理解されるようになってから、
コラーゲン代謝に関わる産物を定量する骨代謝マーカーの新規開発がなされました。

骨芽細胞が新しい骨を作っている様子を測るマーカーが骨形成マーカーで、
破骨細胞が古い骨を壊している様子を測るマーカーが骨吸収マーカーです。



前回記事にした通り、P1NPは骨形成の早期に形成されるので、骨粗鬆症治療開始早期の反応を反映するマーカーとなります。

それでは、このP1NPをどのように実臨床で活用したらよいのでしょうか?

骨形成マーカーP1NPについて知ろう!

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とぜん201903-.001

はじめに


PTH製剤のみならず高スクレロスチン抗体製剤が導入されました。
ますます骨粗鬆症加療が発展していくことだろうと思います。



骨粗鬆症治療評価のマーカーとして
・骨吸収マーカー:骨芽細胞が新しい骨を作っている様子を測るマーカー
・骨形成マーカー:破骨細胞が古い骨を壊している様子を測るマーカー
があります。

わたしは骨粗鬆症の治療に、
・DXA
・本人のADLの変化
・画像での既存骨折の有無、数
・骨形成マーカーとしてP1NP
・骨吸収マーカーとしてTRACP-5
などを評価しています。

本日はP1NPについてです。

多発性骨髄腫の病的骨折にはBKPでPSの改善に期待できる。BKP座談会を読んで。

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とぜん201903-.001

はじめに


メドトロニックの業者さんから冊子をいただきました。

KYPHON™BKP座談会
多発性骨髄腫による椎体骨折に対するBKP
〜血液内科と脊椎外科の連携の実際〜


これを読んで、とても感動しました。

これまで自分が感じていたことがさらに発展して盛り込んであります。

BKPを治療の選択肢としている脊椎外科医は、ぜひ一読すべき冊子だと思います。

終板貫通軌道はナンチャッテに終わってしまった

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とぜん201903-.001

はじめに


終板貫通軌道に注目していました。

久我山病院竹内拓海先生の講演を聞いて、これはいいな、思った次第です。

長いスクリューを用いて、刺入椎体の上終板を貫き、さらに上位椎体の下終板まで貫いて、2つの椎体にまたがるようにスクリューを打ちます。

これにより、複数の皮質骨層を貫通することで、スクリューに強いトルクがうまれ、安定性が増します。

・・・といいつつ、わたしはてっきり上の終板を貫く、もしくは下の終板を貫くものとばかり思っていたのですね。。。

よくよく調べてみると、どうやら勘違いで、隣接の椎体にまで貫通するんです(汗)
スクリーンショット 2019-04-06 10.55.59


BKP+PPS治療の可能性

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はじめに


BKPとインプラントとの併用禁忌が削除され、2年くらいが経過しています。

併用できるようになったことにより、骨粗鬆症性椎体骨折のMIS治療の選択肢として、
圧壊が強い、新AO Type B2のような椎体骨折に対して

BKP+PSF

という選択肢が生まれました。

BKP:Ballon kyphoplasty



PSF:pedicle screw fixation
は経皮的椎弓根スクリューによる制動固定術です。

治療の手応えの報告を拝見いたしましたので紹介いたします。

熊本医療センター 整形外科 田畑聖吾 先生
の臨床ケースレポートです。

日本エム・ディ・エムのパンフレットです。
スクリーンショット 2019-04-05 17.17.42

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