抗スクレロスチン抗体イベニティ®どのように使っていくか
はじめに
アステラス・アムジェン製薬から発売されているイベニティ®(一般名ロモソズマブ)。
骨細胞で産生され、骨形成を抑制するスクレロスチンに対するヒト化モノクローナル抗体薬です。
・骨形成促進作用
・骨吸収抑制作用
を兼ね揃える、すごい薬剤です。
イベニティ®再投与に関する記事に対してコメントをいただきました。
アステラス製薬から発売されるイベニティ。
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) March 15, 2019
ア 骨折の危険性が高いと判断した理由
イ 本製剤を再投与するまでに投与した骨粗鬆症治療薬の品名
を詳記に記載することで、再投与が可能となるようです!!https://t.co/f2MEzuYp9B
突然失礼します。
大変勉強になりました。ありがとうございます。
骨形成促進+骨吸収抑制は一見魅力的に感じますが、骨リモデリングが抑制されるため、骨折直後の使用では骨折治癒が遅延するように感じるのですがいかがでしょうか。
またイベニティの骨代謝マーカーを見ると投与3ヶ月以降骨形成マーカーが低下しています。恐らく抗スクレロスチン作用により副次的な骨芽細胞前駆細胞の減少が原因と考えています(審査報告書にも記載があったと記憶しております。)。長期で使用し続けるとただの骨吸収抑制になってしまい、1年の縛りがついた理由の一つとも考えているのですが、、、
個人的にはテリパラチドの後療法、もしくはテリパラチドが使用できない患者さんが対象と考えております。
「まある」先生、コメントいただき、誠にありがとうございます。
完全に私見で申し訳ございませんが、わたしなりに考察しました。
忌憚ないご意見賜りますようお願い申し上げます。
また、イベニティに関しては、使用にあたり注意喚起がでております。
とても大切なことので、このことは明日、まとめます。
→まとめました。
イベニティ®(一般名ロモソズマブ)。
— とぜんな脊椎外科医@四つ葉スパインクリニック (@yotsuba_spine) August 9, 2019
アステラス・アムジェン製薬から発売されている骨粗鬆症薬です。
発売においてある問題点が懸念されていました。
「心血管系の有害事象」
アステラス・アムジェン製薬から注意喚起が出されましたので、まとめておきます。https://t.co/WKPtP9epH8