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カテゴリ:周術期管理

PPSの方が痛い問題の対策。後枝内側枝ブロックで。

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2021tozen.001

はじめに


脊椎後方固定ではスクリューでの固定が用いられます。

正中切開から刺入ポイントまで大胆に展開していく従来のスクリュー刺入法と、
レントゲン透視あるいはナビゲーション下に経皮的に椎弓根スクリューを刺入する方法があります(Percutaneous Pedicle Screw で、PPSと略されます)。

筋肉の展開の侵襲が少ないため、「低侵襲法」とされますが、低侵襲だからあまり痛くないと思いきや、じつはわたしは、従来法と比べてみて、結構痛いと実感しています。



どうにかできないものかな、、、と思っていたところ、手術を見学に行った際に、後枝内側枝ブロックを用いておられたのがとても印象に残りました。

フローアブル止血剤の適正使用量について②

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はじめに


脊椎外科は、フローアブル止血剤の恩恵を強く授かっている診療科であることは間違いありません。

フローアブル止血剤に、幾度となく助けていただきました。

先日も胸椎PSOの際に、後壁を骨切り部に落とし込んだとたん、硬膜嚢の腹側静脈叢からシャワーのように出血が降り注ぎ、天を仰ぎました、、、

それが、フロシールで一撃で止まりました。

ほんと助かったです、、、

フロシール、とにかくすごいです。

その抜群の効果のため、過剰使用例が散見されるとのことです。

プリオン病感染予防ガイドライン、滅菌方法について

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はじめに


開業の勉強中です。。。

実は、オペ室作るための準備も超絶大変なんです。

株式会社セントラルユニ
http://www.central-uni.co.jp/products/operation/

エア・ウォーター株式会社
https://www.awi.co.jp/ja/business/medical/facilities/operating_room.html

との面談が控えています。

ほんと、知らないことだらけです。。。

以前、滅菌器について調べたことを備忘録としてざっくりですが以下の記事にまとめました。



この投稿に対して、Chanさまからコメントいただきました。

オートクレーブを置くには、設備として、給水、給湯、排水、蒸気が必要です。
過酸化水素滅菌装置はランニングコストが高いので内視鏡、緊急の滅菌物など、特定の滅菌に使う方がランニングコストが抑えれると思います。
プラズマ滅菌はプリオンモードがあるので対策にもなります。
滅菌装置の電源は全て200Vになります。
単相、三相はメーカーによって違いますのでご確認ください。


こんな場末のブログに足を運んでくださり、かつサポーティブなコメントまでいただき本当に感謝です。

プリオン病の対策についても言及いただきました。

成人外傷性環軸椎回旋脱臼の全身麻酔下での閉鎖整復手技

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はじめに


めったに出会うことない、成人の外傷性環軸椎回旋脱臼症例について調べる機会がありました。

クローズドで整復する方法というか、コツとかあるのかな、と思って検索したら、ケースレポートがひとつ見つかったので備忘録としてまとめておきます。

この症例報告では、さらに歯突起骨折Type2まで合併しています(コワイ)。

透視下に全身麻酔下でハローリングを用いて牽引し、さらに経口アプローチを併用して閉鎖整復を行っています。

コロナワクチン接種と待機手術の時期

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はじめに


最近、外来で多くの患者さんにワクチン接種の予約がとれた、とのお話をいただきます。

となると、ワクチン接種にあわせて手術の日程をいつに調整したらいいのかな、、、

困った、答え持ってなかった、ということで。

日本整形外科学会、日本脊椎脊髄病学会、日本脳神経外科学会、日本脊髄外科学会と巡回しましたが、見つけられませんでした汗。

単純にグーグル先生に「ワクチン 全身麻酔」で聞いてみたら、回答を得ました。

日本麻酔科学会のCOVID-19対策特別委員会から提言が出ております。

mRNA COVID-19 ワクチン接種と手術時期について

なるほど、そうか、さすが、麻酔科学会です。

頚椎前方手術気道管理マニュアルの作成

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はじめに




頚椎前方除圧固定術の気道トラブルは、1%前後に発生するとされます。

非常にまれではありますが、ひとたび気道狭窄がおこれば、呼吸ができなくなるというおそろしい事態を引き起こします。

緊急かつ適切な対応を行わないと低酸素血症に発展し、致命的になってしまいます。

わたしも空飛ぶ脊椎外科医先生のように、頚椎前方除圧固定術を行った当日は気が気でないため、病院に泊まることにしていました。

結果、再挿管を行う症例があり、わたしの能力だけでは対応できなかったので、周術期管理マニュアルを作成することになりました。

高齢者の手術を安全に行うための侵襲の目安

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はじめに


この10年で高齢者に手術する機会がふえています。

わたしも10年分しっかり年を取りましたが、手術を受ける患者さんも平均70歳代くらいだったのが、いまは80歳代くらいになっているという印象です。

合併症なく安全に手術したいのですが、高齢になった分、併存疾患や薬剤の数なども増えており、リスクが高いことは否めません。

高齢者への手術侵襲は少ないに越したことはありませんが、目安ってあるのでしょうか。

合併症を減らすための判断にしている論文がございます。

浜松医大発信のGo Yoshida先生らによる

「Predicting Perioperative Complications in Adult Spinal Deformity Surgery Using a Simple Sliding Scale」Spine. 2018;43:562–570

です。

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術中洗浄の希釈イソジン生食のちょうどいい濃度って!?

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はじめに


脊椎インプラント手術での感染予防策。

長きにわたる戦いの歴史でもあります。

できることは全部やっておきたい、というのが素直な気持ちです。

術中イソジン入り生食での洗浄は肯定的な意見が多いですよね。

ただ、学会の抄録集など参考にしますと、希釈の濃度って結構施設ごとでばらつきがあるんですよね。

結局、どのくらいの濃度がちょうどいいのでしょうか?

フロアブル止血剤の登場で止血のアルゴリズムが変化したかな

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はじめに


術中の出血に遭遇したとき、迅速でかつ的確な止血はその後のスムーズな手術の進行、患者さんへの侵襲の低減のうえでとても大事なことです。

バイポーラーでの凝固焼灼が止血操作のメインでしたが、フロアブル止血剤の登場ですこし変化したかもしれません。

神経根周囲や椎体腹側など焼灼しにくいとき、バイポーラーでがんばったりせずに、すぐにフロアブル止血剤を適応させているかも、、、

みなさんはいかがでしょうか?

久しぶりにハローリングをつけました。

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はじめに


ひさしぶりにハローリングをつけることとなりました。

成人の外傷性の環軸椎脱臼の症例です。

・traumatic atlantoaxial dislocation
・traumatic atlantoaxial rotatory fixation
・traumatic atlantoaxial rotatory subluxation

など、いろいろ表記されますよね。

ハローベストの注意点で、確か、前にまとめたことがあったよな、、、
と思い出しました。

そうです。
ブログは備忘録に最適なんです。

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