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カテゴリ:論文紹介

プリオン病感染予防ガイドライン、滅菌方法について

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2021tozen.001

はじめに


開業の勉強中です。。。

実は、オペ室作るための準備も超絶大変なんです。

株式会社セントラルユニ
http://www.central-uni.co.jp/products/operation/

エア・ウォーター株式会社
https://www.awi.co.jp/ja/business/medical/facilities/operating_room.html

との面談が控えています。

ほんと、知らないことだらけです。。。

以前、滅菌器について調べたことを備忘録としてざっくりですが以下の記事にまとめました。



この投稿に対して、Chanさまからコメントいただきました。

オートクレーブを置くには、設備として、給水、給湯、排水、蒸気が必要です。
過酸化水素滅菌装置はランニングコストが高いので内視鏡、緊急の滅菌物など、特定の滅菌に使う方がランニングコストが抑えれると思います。
プラズマ滅菌はプリオンモードがあるので対策にもなります。
滅菌装置の電源は全て200Vになります。
単相、三相はメーカーによって違いますのでご確認ください。


こんな場末のブログに足を運んでくださり、かつサポーティブなコメントまでいただき本当に感謝です。

プリオン病の対策についても言及いただきました。

CBTを経皮的に打つ!!

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とぜん201903-.001

はじめに


CBT:Cortical bone trajectory
は、腰椎の後方スクリュー刺入の新しい軌道として、2009年にThe Spine Journalに掲載されました。

2009年なので、もう新しいと言えないのかな、、、

理想で言えば、このスクリュー軌道は
①椎弓背側の刺入点の皮質骨
②椎弓根内側下縁の皮質骨
③椎弓根外側上縁の皮質骨
④椎体外側の皮質骨
と4段階で皮質骨を噛み込みます。

そのため、従来の椎弓根スクリューと比較して、
・引き抜き強度が約30%増加
・挿入トルクが約1.7倍に増加

するとされています。

硬い皮質骨に最大限に接触するためには、下穴をつくるときに、勇気をもって硬いところに挑んでいかなければなりません。

それがとてもむずかしいし、怖いんですよね。

しかし、マイスパインMCというメダクタの3Dテンプレートを用いると、かなり正確に術前にイメージしたCBTの軌道を捉えることができます。

非特異性腰痛が80%!?

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はじめに


腰痛症には、非特異性腰痛という概念があります。

定義では
脊椎に特異的な病理が見いだせない腰痛
のことをいいます。

腰痛の由来は、脊椎以外にも、
内臓にあったり、
血管にあったり、
神経にあったり、
しいては心因性のものだったり
いろいろ考えられております。

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はじめに


論文の備忘録です。
Dakwar ED, Uribe JSら
The anatomical relationship of the diaphragm to the
thoracolumbar junction during the minimally invasive lateral
extracoelomic (retropleural/retroperitoneal) approach
J Neurosurg Spine 16:359–364, 2012
は、LIFを行うにあたって避けて通れない横隔膜の解剖について述べられております。

XLIFのテキストにも掲載されているので
XLIF術者は馴染みあるかと思います。

従来、胸椎腰椎移行部に対して前方アプローチを行う場合は
横隔膜を切開して到達します。

あらかじめ横隔膜にステイスーチャーをかけておき、
治療終了後に横隔膜を縫合し形成します。

低侵襲側方アプローチではT12-L1付近には
・胸膜外から
・経横隔膜後腹膜腔から
・後腹膜腔から
の経路でアプローチして、横隔膜切開を最小限に留めることが可能となりました。

ところでカフリークテストって?

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前回の記事の
「やっぱり頸椎前方固定は怖い」
でカフリークテストというものについて補足したいと思います。

頸椎固定術とカフリークテストのくくりでは
後頭頸椎固定術後に気道閉塞をきたした2例
西田 幸司, 林 聖樹, 松下 亮介, 井上 博幸, 村上 祐司, 延藤 博朗, 望月 由
Journal of Spine Research (1884-7137)4巻1号 Page40-43(2013.01)
のみヒットしました。

この論文は後頭骨頸椎固定術後の気道閉塞についてですが、
カフリークテストについてわかりやすく記載されております。

C1後弓のanomaly、posterior ponticulusについて

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はじめに


頭蓋頚椎移行部は発生学的にanomalyの多い部位です。
よって手術でアプローチする場合には
術前に必ず血管の走行や骨構造について、しっかりと評価しておく必要があります。

先日ハングマン骨折で後方C2-3固定をするときに
anomalyがあって術前評価の重要性を再認識したことを記事にしました。
これだから椎骨動脈は評価しておかないと・・・

しかしそのanomalyがどのように分類されるのか、なかなか調べきれずにいたところ
「これはponticulus posticus on the posterior arch of the atlasですね」
とコメントでご指導いただきました。

非常に嬉しかったです。
ありがとうございました。

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御蔭でまとまっている文献にもたどり着くことができました。

抜管前・直後や病棟管理にオススメ、Knee-up testのご紹介

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はじめに


脊椎術後の管理において、絶対欠かせないものに神経症状の確認があります。

術後麻痺が出現したあるいは悪化した場合は、緊張感が走ります。

血腫などの重篤な障害が発生している可能性が高いため、
緊急での再手術が必要になるかもしれないし、
場合によっては永続的な障害となる可能性があるからです。

胸腰椎破裂骨折の手術治療の方法には正解がない!!

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はじめに


胸腰椎移行部の不安定破裂骨折の治療についてはコンセンサスがなかなか得られず
controversialな領域です

治療方針についておおいに悩むのではないでしょうか?

・前方 or 後方 あるいは前方後方combine
・前方後方なら同時あるいは二期的
・それなら前方から?後方から?

・オープン vs MIS
・in situ vs 積極的なreduction

・椎体形成を追加するかどうか
・骨折椎体にもscrewを入れるか

・instrumentの範囲はshort? long?

・患者の骨質は?
・固定部の隣接椎体の状況は?
・骨折高位は?
・合併症、全身状態は?

など多くのことが加味されます。

これだけ多くのことを考えるので、正解なんてありませんよね。

考えられる限りの要因を熟考した上で、個々に合わせて対応していく
これしかありません。

その上でわたしは若年者で骨質の懸念がない症例は
Medtronic SOLERA; trauma instrument setとsagittal adjusting screwを用いた
short MIStによる整復固定を積極的に行っております。

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はじめに


化膿性椎体椎間板炎や腸腰筋膿瘍などの感染性疾患は
脊椎領域のみならず、感染症例はどんどん増加していることと思います。

医療の発展による高齢化易感染性宿主の増加がおもな理由として挙げられます。

化膿性椎体椎間板炎においては、
・感受性のある適切な抗菌薬投与
・局所の安静
が加療の軸です。

感受性を確かめるためには敵の正体を暴くのが大切です。
血液培養、局所の培養を駆使して、相手を同定するわけです。

起炎菌が検出され、抗菌薬の治療が功を奏した時、
ふと疑問が生じるわけです。

いったいいつまで抗菌薬を継続したらいいの??

悪性腫瘍の椎体転移を疑ったときの検査のすすめかた

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はじめに


椎体骨折の原因は、外傷や骨粗鬆症性が大多数です。
しかし他にも感染や炎症性椎体疾患、腫瘍による骨破壊にともなう病的な骨折もあります。

「両下肢麻痺となった胸椎椎体骨折」という紹介がありました。

その時点でイヤな予感がしていたのです。

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