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カテゴリ:骨盤損傷

脆弱性骨盤骨折、Rommens分類と治療の考え方

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2021tozen.001

はじめに


高齢者骨粗鬆症治療を行っていると、悩みのひとつの骨折に脆弱性骨盤輪骨折があります。

FFPs; fragility fractures of the pelvis
と表記されます。

医師側の認識不足のため、鑑別に上がらず、しかもレントゲン上でもわからないことが多いことから、診断の遅れ・治療介入の遅れが問題になることがあります。



腸骨スクリュー入れるときのセッティング

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はじめに


ありがたいことに専攻医が手術に入ってくれる機会が増えています。

今回は骨盤外傷でした。

腸骨にスクリューを刺入したので手順をまとめておきます。

自己学習のきっかけになってくれれば嬉しく思います。

あくまでとぜん式になるので、ほか道場や文献などで各自勉強して更新してくださいませ。



腸骨スクリューは言うまでもなく強力な尾側端アンカーです。

今回のような骨盤輪損傷の後方固定以外にも用います。

例えば、L5/S1偽関節問題の解決策に用います。
ふつう脊椎固定では、L5/S1が固定の最下端になりますが、S1は海綿骨が豊富でスクリューのききが悪く、偽関節になりやすいからです。

ほか、骨盤の矢状面バランスの矯正を得るためにも、この強力な腸骨スクリューのアンカーを使います。

なので、腸骨スクリューは脊椎手術において、非常に重要な役割を担うものです。

下肢痛を呈する仙骨骨折に注意

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はじめに


高齢化社会に伴い、骨粗鬆症患者が増えております。

骨粗鬆症がゆえに、転倒などの外傷を伴わず、骨折をきたしてしまう症例があります。

脊椎の椎体骨折は比較的診断が容易と思いますが、骨盤骨折はいかがでしょうか。

これまでも、脆弱性骨盤骨折はレントゲンでは診断がつかない不顕性骨折として、注意が必要であることを強調してまいりました。

今回は下肢痛を呈した仙骨骨折が見逃されておりました。



仙骨骨折、新AO分類のまとめ

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はじめに


仙骨骨折についてAOが新しい分類を出しています。

Denis分類、Roy-camille分類などを経て、
AOは骨盤輪骨折の分類で仙骨骨折をC3とし、さらに3つのsubtypeで分けました。

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Denis分類は縦骨折のみの評価。

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Roy-camille分類は横骨折のみの評価。

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HやU、λ型に対応できてない。

新AO分類では縦も横も加味して、さらに神経障害の程度やほかの修飾因子を加味した分類となりました。

見逃しがちな脆弱性骨盤骨折について

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はじめに


仙骨の脆弱性骨折について再考です。

この過去記事は2015年のもので、もうあの当時の雑感から3年を経過していると思うと感慨深いですね。
3年経って、この記事を書いたときと今とで施設が異なりますが、仙骨骨折が見逃される現状は何も変わっていないです、、、




仙骨翼の疲労骨折を見逃すな!!

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若年者の腰痛診療において、注意しておかないといけないものに、疲労骨折があります。
代表格として「腰椎分離症」があります。
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もうひとつ念頭においておかなければならないものがあります。

それはタイトルのように、仙骨の疲労骨折です。
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不安定型仙骨骨折への低侵襲手術の応用

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はじめに


骨盤輪骨折は多発外傷を伴っていることが通常で、Damage controlが大切です。
低侵襲化により、治療の一助ができるようになってきたと感じております。

骨盤の荷重分散は基本的には、後方の仙椎、仙腸関節へと伝達されるので
骨盤輪損傷に対する治療は、後方骨盤輪の損傷の整復が重要と考えています。

ただし高エネルギー外傷による骨折がほとんどなので、
臀部に直接の挫傷があり、皮膚が汚染されていたり
あるいは骨盤出血のショックを回避すべく内腸骨動脈塞栓術後で、
軟部組織の血流低下が心配されたりします。

このような下地に広範囲の皮膚切開、筋群の展開を行い
instrumentationを施行しなくてはなりません。

従来のオープン法では、創部の離解、感染のリスクが高まることは容易に想像できます。

Damage controlの概念のなか、低侵襲手術が少しずつトライされており、
安定した成績が報告されてきています。

仙骨のU (H) shaped fractureはどう治療する?仙骨不安定骨折のまとめ

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はじめに


仙骨の特殊な骨折に
U (H)shaped fracture
というものがあります。

これはいわゆるsuicidal jumper's fractureともいわれ
飛び降りなどの転落外傷に多いです。

みなさんは、どう治療していますか?

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