2018 6月 22 08:44:58 腫瘍マーカーアップデート カテゴリ: 外来診療にて 転移性椎体腫瘍 はじめに 原発巣不明の転移性椎体腫瘍を疑ったときは、こちらで迅速に原発巣を検索しなければなりません。 その際にひとつの手がかりとして採血で腫瘍マーカーを測定します。 腫瘍マーカーの一覧をまとめました。 転移性椎体腫瘍を疑ったときの検査項目として、診療のご参考になれば幸いです。 タグ :#多発性骨髄腫#原発巣不明がん
2018 4月 14 18:55:49 癌サバイバー増加時代の脊椎外科医の役割 カテゴリ: 転移性椎体腫瘍 周術期管理 はじめに 人口の高齢化とがん治療の成績向上により、癌サバイバーの症例が今後増加していくことは確実でしょう。 これはすなわち、癌を撲滅できなくとも仲良く共存していく期間が長くなっていくことを意味します。 有病期間が長くなってくると当然骨転移を来す機会も増えていくでしょう。 脊椎は骨転移部位の中ではおそらくもっとも患者さんを困らせる部位だと思います。 それは体動の都度、頑固な痛みを起こしたり、麻痺症状などの神経障害を起こしてしまうからです。 よってわたしたち脊椎外科医には疼痛緩和医療としての役割も求められていくことでしょう。 悪性椎体腫瘍に対する経皮的椎体形成術、PVP; percutaneous vertebral plastyの介入についてまとめたKobayashi先生の論文を報告します。 タグ :#椎体形成術#即時的効果#疼痛緩和
2018 3月 6 14:17:23 VertaPlexって?! カテゴリ: 転移性椎体腫瘍 BKP/VBS はじめに 多発性骨髄腫の治療について調べていたら、 VertaPlex というものを見つけました。 まったく知らなかったので、備忘録に、、、 これは、経皮的椎体形成術用のキットです。 なんと、ストライカーが扱っていました(!!) トライタニウムユーザーなのに、まったく知らなかったですね。。。 そこでストライカーの担当の方に伺いましたところ、 インプラント担当では扱っていないようで、詳細はあまりよく知らないようでした。 タグ :#椎体形成術#姑息的手術#終末期医療
2017 4月 4 15:18:19 易出血性の転移性椎体腫瘍の生検の方法 カテゴリ: 転移性椎体腫瘍 手術の工夫・手順 はじめに 腰背部痛は脊椎診療科を受診する一番多い症状です。 ときに原発巣不明の転移性椎体腫瘍を認めることがあります。 通常、CTや腫瘍マーカー、エコーなどで原発巣を判定できることが多いですが どうしても生検を求められることがあります。 タグ :#BARD®#MAX-CORE®#J-probe#転移性骨腫瘍#椎体生検
2017 2月 14 19:22:48 初回骨折がmyeloma-associated fractureとは見抜けなくとも!! カテゴリ: 診断・症候・画像 転移性椎体腫瘍 はじめに 場末の病院で脊椎の診療科をたちあげ、 診療が初心に戻って、はじめて気がついたことがあります。 それは、脊椎診療科において多発性骨髄腫が多いことです。 実は、この1年で椎体骨折を契機に7人ほど診断しました。 恥ずかしながら、これまでの10年で、自分で多発性骨髄腫を診断したのは5名はいないと思うのです。 この1年で10年を追い越しました。 十分な初回診察ができていたとは思えない結果と反省しています。 これについて考察(言い訳?)します。 タグ :#多発性骨髄腫#M蛋白#多発椎体骨折#BKP
2017 1月 31 22:35:58 β2ミクログロブリンについて紐解いてみる カテゴリ: 診断・症候・画像 転移性椎体腫瘍 はじめに 椎体の骨折を診断する際に 多発性骨髄腫が紛れ込んでおります。 採血にて高タンパク血症や高カルシウム血症があれば いくらか診断の助けになりますが、 骨病変のみ見ていては診断が遅れがちになってしまいます。 診断が遅れた高齢者の多発性骨髄腫 Punched out lesion、すなわち骨透亮像が 判断しやすいものもあればそうでないものもあり、 積極的に疑って、M蛋白を測定しなければならないと思います。 ところでβ2ミクログロブリンを測定することがあるでしょうか? わたしはβ2ミクログロブリンは多発性骨髄腫のマーカーかな、くらいにしか思っておりませんでした。 多発性骨髄腫に対してBKPを行う機会がありましたので、少しまとめました。 はっきりいって全然わかっていない(汗) タグ :#β2ミクログロブリン#多発性骨髄腫#M蛋白#骨打ち抜き像
2016 9月 7 18:44:21 転移性骨腫瘍における椎体不安定性の評価、SINSについて カテゴリ: 診断・症候・画像 転移性椎体腫瘍 はじめに 転移性脊椎腫瘍は骨折や麻痺の出現により 救急車で搬送されることがあります。 よって、緊急での手術対応をせざるを得ません。 これらの重篤な骨関連事象・・・ なんとか起こらないうちに、あるいは切迫している状態で 早期発見しなければ、このような事態はいっこうに減らないと思います。 早期発見、早期治療に関しては脊椎外科のみならず、 原発腫瘍化科でも積極的に行われていないのが現状であります。 無症状のものを発見するのは困難ですが 早期に発見することができれば、 後述するように、その患者さんの状態に応じて 多くの治療の選択肢を検討することができます。 タグ :#SINS#骨関連事象#麻痺#緊急手術#骨転移#椎体腫瘍