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頚椎前方手術気道管理マニュアルの作成

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はじめに




頚椎前方除圧固定術の気道トラブルは、1%前後に発生するとされます。

非常にまれではありますが、ひとたび気道狭窄がおこれば、呼吸ができなくなるというおそろしい事態を引き起こします。

緊急かつ適切な対応を行わないと低酸素血症に発展し、致命的になってしまいます。

わたしも空飛ぶ脊椎外科医先生のように、頚椎前方除圧固定術を行った当日は気が気でないため、病院に泊まることにしていました。

結果、再挿管を行う症例があり、わたしの能力だけでは対応できなかったので、周術期管理マニュアルを作成することになりました。

頚椎前方手術においての周術期管理プロトコールと病棟管理マニュアルの紹介

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とぜん2020.001

はじめに


頚椎前方アプローチの手術でもっとも恐ろしい合併症は、

「気道閉塞」

です。

通常、頚髄症性脊髄症は骨棘や変性した椎間板により前方から圧迫されて生じます。

頚椎前方除圧固定術は、頚髄の圧迫を直接取り除くことができる上に、さらに頚椎のアライメントを矯正できるため、非常に理にかなった術式で、多くの脊椎外科医に好まれます。

しかし、気道閉塞をきたすと不幸にして死に至ることもあり、確率は低いものの、大変慎重にならざるを得ない恐怖があります。

それぞれの施設で対策を講じていると思います。

大阪労災病院から周術期のプロトコールが提起されており、大変参考になりますので、記事にいたします。
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頸椎固定術後の気道狭窄についての麻酔科からの報告例

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はじめに


いまわたしにとって、トピックなことなので、
引き続き、頸椎固定術後の気道狭窄についてのまとめです。

今回は、麻酔科の先生の報告例を検索してみました。

多数あります。

そのなかで閲覧できたもので、抄録集まで含めてまとめてみます。

やっぱり頸椎前方固定は怖い。

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はじめに


頚椎前方除圧固定術は、
頚部前面を切開し、気管や食道を避けて椎体の前面にアプローチし、
椎体間にケージと呼ばれる椎間板代替のものや自分の腸骨の一部を挿入して、
椎体同士がぐらぐらしないように固定する手術です。

脊椎外科医が行う手術の基本手技の一つです。
しかし基本手技だから、安全な手術というわけではありません。

ときに記事にしておりますが、やっぱり怖い手技です。

なにが一番怖いかというと気道閉塞です。

頚椎前方除圧固定術を受ける方へ

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頚椎の手術治療のひとつ、
頚椎前方除圧固定術についてまとめました。

手術の目的


頚椎の加齢性変化による骨の棘や椎間板ヘルニアのために、
頸髄の圧迫あるいは神経根の圧迫を生じて
・上肢や下肢のしびれや痛みが出現している
・箸やボタンを扱うような指の細かい動作がしにくい
・歩行がうまくできなくて階段の昇り降りに手すりが必要
・さらには平地でも杖が必要
・排泄の調整が困難となっている場合、

あるいは一側上肢の激しい痛みやしびれのために生活がままならないような症状が出ている状態で、
いくら内服加療を行っても改善が望めない場合
徐々に悪化している場合に
手術加療を行います。

頚椎前方除圧固定術とは、

知らないと怖いです!頚椎前方固定のドレーン管理。

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頚椎前方除圧固定術をいたしました。
ドレーン管理についてまとめます。

術前後での咽頭後壁の軟部組織


まず、術前と術翌日の頚椎レントゲン側面像を供覧しましょう。
C5/6高位の前方除圧固定術です。

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違いがおわかりになるでしょうか?

答えは咽頭後壁の軟部組織の腫脹です。
一晩でかなり腫れています。
それに伴い気道が狭くなっています。

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