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硬膜外ドレーンのこだわり

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はじめに


脊椎外科医にとって血腫は心配な合併症の一つです。
前方固定後窒息、後方硬膜外血腫、LIFでの腸腰筋内や後腹膜腔血腫、、、
なぜこんなハイリスクな手術をしているのだろう、、、

完全には予防はできないかもしれませんが、とにもかくにも、

①何よりも術中出血させない丁寧な操作
②出血したら丁寧に止血
③洗浄しつつ出血点を確認し再度止血
④閉創が終わってしまったら、あとは硬膜外ドレーンに頼るしかない
⑤そして厳格な周術期管理、具体的には血圧や抗血小板剤、抗凝固剤の管理など

などを心がけているはずです。

このドレーンバッグ、髄液ですよ!

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はじめに


胸椎の黄色靭帯骨化症の手術を行いました。

硬膜の一部と骨化靭帯が完全に一体化していて境界がありません。
くも膜を残しながら剥離したのですが、残念!
最後にOYLが一番くっついているところで切除したら、
くも膜が破損して、髄液が漏出しました。

残った硬膜と軟部組織をアドソンセッシで把持してVCSアナストクリップを用いて縫合すると
髄液の漏出がおさまりました。
さらにネオベール®とボルヒール®を用いて硬膜形成を行いました。

カテゴリ:
頚椎椎弓形成術
「頸髄の圧迫を除去するために脊柱管を拡大すること」
が手術の目的です。

ところが、せっかく除圧したスペースに術後血腫が貯留してしまうと
いわゆる術後急性硬膜外血腫となってしまいます。

処置が遅れると永続的な頸髄損傷に発展してしまいます。
よって早期発見が最重要事項となります。

実際は看護師さんに頼っている


血腫貯留を防ぐために
術後には硬膜外ドレーンを留置して帰室してくることが一般的です。

そして多くの場合、硬膜外血腫に一番早く気づくのは看護師さんです。
なぜか。
それは看護師さんがつきっきりで患者さんの状況を観察してくれているからです。

ドレーンの管理について、看護師さんから質問が多いのでまとめたいと思います。


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