頚椎前方手術においての周術期管理プロトコールと病棟管理マニュアルの紹介
はじめに
頚椎前方アプローチの手術でもっとも恐ろしい合併症は、
「気道閉塞」
です。
通常、頚髄症性脊髄症は骨棘や変性した椎間板により前方から圧迫されて生じます。
頚椎前方除圧固定術は、頚髄の圧迫を直接取り除くことができる上に、さらに頚椎のアライメントを矯正できるため、非常に理にかなった術式で、多くの脊椎外科医に好まれます。
しかし、気道閉塞をきたすと不幸にして死に至ることもあり、確率は低いものの、大変慎重にならざるを得ない恐怖があります。
それぞれの施設で対策を講じていると思います。
大阪労災病院から周術期のプロトコールが提起されており、大変参考になりますので、記事にいたします。