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タグ:脊髄誘発電位

感覚誘発電位、SEPについて

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前回記事にしたとおり、
手術において術後の運動障害や感覚障害などは最小限に防がなければなりません。

術者の経験と、勘に頼って、防いでいたわけですが、
術中脊髄神経モニタリングを行うことで、
なんとか、だれでも防ぐことができるようにしたいわけです。

モニタリングは運動モニターと感覚モニターがあり、
刺激電極の場所
と、
記録する場所
で呼称されます。

今回は感覚モニターについてまとめます。
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運動モニター、MEPとD-waveについて

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手術において術後の運動障害や感覚障害などは最小限に防がなければなりません。

これまでは、術者の経験と、勘に頼っておりました。
術中脊髄神経モニタリングの最重要事項は、
この部分を可視化することで、だれでも防ぐことができるようにしたい、
ということでしょう。

モニタリングは運動モニターと感覚モニターがあり、
刺激電極の場所
と、
記録する場所
で呼称されます。

今回は一般的な運動モニターについてのことはじめと致します。
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より安全な脊椎手術を目指して。術中神経モニタリングの活用。

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脊椎手術を受けるにあたり、
患者さんが一番心配されることは
術後に手足が動かなくなるのではないか?
術後に、車いすになってしまうのではないか?
です。

わたしたち脊椎外科医の切なる願いは、
患者さんの生活の質を改善させたい
社会生活ができるようにサポートしたい
ということです。
だから、
絶対に神経症状を改善させてみせる!
という強い意気込みで手術を行っていることと思います。

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緊張性脊髄終糸症、脊髄終糸症候群、いわゆるTFT;tight film terminaleなんですが、
実は、わたしは診断できたことがありません。

TFTとは脊髄終糸の異常な緊張によって
脊髄円錐部が尾側に牽引されて起こす多彩な脊髄症状です。

脊髄終糸の役割


脊髄終糸とは伸び縮みの力がある軟膜が糸状になった組織です。
尾端から尾椎までつながっていて脊髄をハンモックのように支えてくれています。

病態


体を前に屈めると脊髄も前側、頭側に移動します。
そんな脊髄に強い牽引力が加わらないように終糸が調整してくれているのです。
その終糸がガチガチに硬いと伸びないので、
前かがみをする都度、脊髄に牽引力が加わってしまいます。

終糸の緊張状態によって脊髄の牽引が行われ、
頻回の脊椎前屈負荷によって腰膨大部を中心としたtraction myelopathyが発生する
とか
慢性牽引下の状態で、急性な牽引が加わると、
尾側脊髄に酸化代謝異常が発生する
とか
考えられています。

う〜ん、診断つけたことないんですよね。。。
文献的にも、診断に難渋し、遷延化してしまっているケースが多いようです。

これまでの医師生活で、一例もない、ってことはなかったのではないでしょうか。
それは、つまり、見逃している、ということです。
絶対に見逃さないぞ、ということで、
今回はtight film terminaleの診断についてまとめました。

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