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脳卒中後遺症で上肢屈曲拘縮のときの腹臥位

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2021とぜん.001

はじめに


脳卒中後遺症の痙性片麻痺によって転倒し、胸腰椎移行部に破裂骨折を受傷された患者さんの手術を行うこととなりました。

上肢が屈曲拘縮してしまっているため、果たして患者さんを腹臥位にすることが可能か迷いました。。

ジャクソンベッドの下をくぐらせることでなんとか可能でしたので、共有したいと思います。

腹臥位での神経トラブルを回避したい。安全性と低侵襲性がトレードオフの関係になることはよくない。

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202004とぜん.001

はじめに


こちらの記事

についてコメントを頂きました。


以前T5 burst に対しT3.4にPPSを挿入しようとして透視が見えるように先生が今回されたようなバンザイに近い体位をしてオペをしたところ、不幸にも腕神経叢麻痺を一時的に生じてしまった症例がありました。
もちろん教科書的にも良くない体位だとは思いますが、透視確認には仕方がないと思いそのような体位で行ったのですが、先生は上位胸椎のPPSをされる際、体位で気をつけてられる事などありますでしょうか?もしありましたらご教授頂けると幸いです。


「脊椎外科初学者」さん、コメントいただき、ありがとうございます。

う〜〜ん、正直、苦しい、ご質問ですね、、、

実際問題として、T2にPPSを打ったこと自体が初めての経験でした。
今回の症例では、正直たまたまうまく見えただけで、そのときの体位で気をつけたことを備忘録として記事にあげました。

なので、何回も上位胸椎でのPPSの経験があって十分な答えを持ち合わしているわけではないんです。

申し訳ありません。

腹臥位でのsingle position LIFってすごくないですか?

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とぜん2020.001

はじめに


LIFはわたしの世界を変えてくれた手術です。

最近ではお師匠さんにextracoelomic approachをご指導いただき、感謝しております。

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Extracoelomic approachは、比較的簡便で、安全でとても役に立ちますね。

ところが、それとは別に、センセーショナルな映像を拝見しました。

Juan Uribe先生の講義です。

「Prone Lateral Approach to the Lumbar Spine」
というタイトルです。

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腹臥位での胸骨骨折発生がまだまだ続いている、、、

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はじめに


だいぶ以前腹臥位手術後に胸骨骨折が判明したことを記事にいたしました。



投稿した日時は、2017年10月27日。
いまそれから約9ヶ月経過しています。

ベッド会社MIZUHOの担当者と相談し、パットを変えてみました。。。

ところが、実はまだ胸骨骨折発生が継続しています。

いったいなぜなんだろう。。。

それなりに興味をもって胸骨骨折をしらべていますが、今の所、どのように対策してよいのかわかりません。

胸骨切開する胸部外科の先生にも相談してみたのですが、
「アプローチで破壊してしまうので、あまり気にとめていない」、と。

ただ、胸骨においても骨質の悪さは感覚でわかるそうです。

嘴型の胸椎後縦靭帯骨化症の治療計画はとてもとても難しい

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はじめに


“胸椎OPLLは脊椎外科医にとって、もっともチャレンジングな手術であることは間違いありません。

決して安定した手術成績が得られるわけではなく、そして手術方法に適切な答えは未だありません。
臨床成績の蓄積により最適な答えを模索しているのが現状なんですよ。”

って新規ローテーターに説明しても、

「ふ〜〜ん・・・」

・・・ちょっとがっかり。

最難関な理由をまとめたので、目を通しておいてね。。。

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はじめに


脊椎手術にとって体位はとても重要です。

脊椎手術では仰臥位、腹臥位、側臥位とさまざまな体位をとり、都度注意が必要です。

いろいろな体位に関わる問題があります。
これらの対処は主治医ひとりでなんとかなるものではなく、上級医、麻酔科医、オペ室看護師、MEなど、現場にいる全員で問題を共有して、全員でフォローしていくことが大切だと思います。

脊椎脊髄ジャーナルに脊椎手術体位の工夫が特集されておりますので、ご紹介します。



腹臥位での神経トラブル、予防マニュアルを作らなければ

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はじめに


脊椎手術の体位は後方アプローチであるので、基本的に腹臥位です。
ときに前方アプローチで側臥位となります。

仰臥位で手術するときは、頚椎の前方除圧固定術くらいです。

よって術中の体位トラブルのリスクが高いといわざるを得ません。

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