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髄液漏にフィブロガミン(?)

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202004とぜん.001

はじめに


硬膜損傷はとても気分が滅入る合併症の一つです。

文献的には、腰椎の術中硬膜損傷の頻度は2~10数%程度と報告されていることが多いです。

決して頻度の低い数値ではありません。

硬膜損傷の頻度は、患者側の難易度から、術者の経験値など多くの要素があるため、一概には比較できませんが、脊椎外科医何年生になれば、起こさなくなるのでしょうか。。。

0-5年目、5-10年目、10年超え、、、

わたしの場合、結局ある一定の率で起こり続けています、、、未熟、、、

さて、本題から反れてしまいましたが、本日話題にしたいことはフィブロガミンについてです。

術後難治性髄液漏にフィブロガミンが効くかもよ、ということらしく、記事にあげてみました。

C2 dome laminectomyで硬膜損傷。さあ、どうする?

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とぜん201903-.001

はじめに


使い方がよくわからないPeing質問箱ですが、ご質問を頂きました。

パパイヤさん、このような場末のマニアックなブログに足を運んでくださり、誠にありがとうございます。

質問は以下の通りになります。

はじめまして。手術室看護師をしております。 先日、頚椎症性脊髄症の患者さんに対し、C2・C7のドーミング、C3〜C6椎弓形成が行われた際にC2で硬膜損傷が起こりました。 センターピースで椎弓形成を行った後にネオベールとボルヒールでパッチをし、終了となりましたが、術後のCTで気脳症になっていました。 そこで質問です。
①術中、損傷部にノイロシートなどを当てておけば髄液の流出を抑えることができたのでしょうか?
②同じく術中にヘッドダウンをすることで気脳症を抑えることはできたのでしょうか?
③術後に病棟看護師と共有すべき点はありますか?
ex) ヘッドアップはしない、ドレーンの圧管理など… よろしくお願いします。


そうですか、、、
決して、ないとは言えない、硬膜損傷ですね、、、

術後に頭のCTを撮像したということは、なにか症候性のものがあったのでしょうか?

術中硬膜損傷の対処方法は、とても重要なことなのですが、実はガイドラインのようなものはありません。
学会でもっと深く話し合ってもいいように思えますね。

振り返ってみると、同門の秘技!とか、あるいは手術見学・懇親会のさなかの耳学問、、、などで得てきたもののような、、、

ということで、エビデンスの乏しい内容にはなりますが、わたしなりに考察してみたいと思います。

このドレーンバッグ、髄液ですよ!

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はじめに


胸椎の黄色靭帯骨化症の手術を行いました。

硬膜の一部と骨化靭帯が完全に一体化していて境界がありません。
くも膜を残しながら剥離したのですが、残念!
最後にOYLが一番くっついているところで切除したら、
くも膜が破損して、髄液が漏出しました。

残った硬膜と軟部組織をアドソンセッシで把持してVCSアナストクリップを用いて縫合すると
髄液の漏出がおさまりました。
さらにネオベール®とボルヒール®を用いて硬膜形成を行いました。

黄色靭帯骨化症手術での髄液漏は防げるのか?マイクロ用丸型メスの有用性

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はじめに


本日の手術は黄色靭帯骨化症手術でした。

決して得意ではありません。
いえ、むしろ不得意で、できるならやりたくないです(笑)

なぜか。
なにが嫌なのか。

それは骨化靭帯が完全に硬膜と一体化してしまっていることがあるからです。

ただ、黄色靭帯骨化症もいろいろで、
大きさのわりに硬膜からつるりと取れてしまい、
事無きを得て手術があっさり終わることもあります。

しかし、できればやりたくない、そういう黄色靭帯骨化症もいます。

本日の手術がまさにそのタイプでした。


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