転移性骨腫瘍における椎体不安定性の評価、SINSについて

はじめに
転移性脊椎腫瘍は骨折や麻痺の出現により
救急車で搬送されることがあります。
よって、緊急での手術対応をせざるを得ません。
これらの重篤な骨関連事象・・・
なんとか起こらないうちに、あるいは切迫している状態で
早期発見しなければ、このような事態はいっこうに減らないと思います。
早期発見、早期治療に関しては脊椎外科のみならず、
原発腫瘍化科でも積極的に行われていないのが現状であります。
無症状のものを発見するのは困難ですが
早期に発見することができれば、
後述するように、その患者さんの状態に応じて
多くの治療の選択肢を検討することができます。