強直性脊椎骨増殖症(ASH)と強直性脊椎炎(AS)の違い
はじめに
強直脊椎をご存知でしょうか?
強直とは、普段聞き慣れない言葉です。
Wikipediaによれば、
強直(きょうちょく、ankylosis、anchylosis)とは関節部の骨および軟骨の変形や癒着が原因でおこる関節可動域制限のことである。硬直は筋肉が硬くなることであり、強直性脊椎炎、顎関節強直症、舌小帯強直症、筋強直性ジストロフィー等に用いられる。とあります。
強直脊椎とは、脊椎と椎間板が連続して骨化してしまった状態です。
レントゲンやCT上、脊柱があたかも竹の節のように映るため、bamboo spineなどとも称されます。
骨化しているため本来の脊柱のしなやかな動きがなくなって、一本の柱のようになってしまいます。
原因として、
・強直性脊椎骨増殖症(ASH: ankylosing spinal hyperostosis)
・強直性脊椎炎(AS: ankylosing spondylitis)
があります。
混同されがちなので違いをまとめました。