タグ

タグ:ASH

強直性脊椎骨増殖症の後方アプローチは体位が重要

カテゴリ:

はじめに


ASHの後方アプローチでは術中の体位が非常に重要です。

ASHとは、
強直性脊椎骨増殖症(ASH:ankylosing spinal hyperostosis)
靭帯が骨化して竹の節のように脊椎が連続して固まっていく病態です。

1950年にForestierにより報告されました。

耳鼻科領域ではForestier病として嚥下障害をきたす疾患として捉えられています。

教科書的な表現を用いると、
前縦靭帯を中心に脊柱靭帯のびまん性の連続した骨化を伴って脊椎が強直に至る病態
です。

基本的に,無症状で経過します.

加齢に伴う非炎症性変化で,高齢の男性に多く,
2型糖尿病や肥満症などの内分泌系疾患の関与や生活習慣との関連性が示唆されております。

昨今の高齢化社会を反映して確実に増加傾向にあります。

強直性脊椎骨増殖症(ASH)と強直性脊椎炎(AS)の違い

カテゴリ:
001

はじめに


強直脊椎をご存知でしょうか?

強直とは、普段聞き慣れない言葉です。

Wikipediaによれば、
強直(きょうちょく、ankylosis、anchylosis)とは関節部の骨および軟骨の変形や癒着が原因でおこる関節可動域制限のことである。硬直は筋肉が硬くなることであり、強直性脊椎炎、顎関節強直症、舌小帯強直症、筋強直性ジストロフィー等に用いられる。
とあります。

強直脊椎とは、脊椎と椎間板が連続して骨化してしまった状態です。
レントゲンやCT上、脊柱があたかも竹の節のように映るため、bamboo spineなどとも称されます。

骨化しているため本来の脊柱のしなやかな動きがなくなって、一本の柱のようになってしまいます。

原因として、
強直性脊椎骨増殖症(ASH: ankylosing spinal hyperostosis)
強直性脊椎炎(AS: ankylosing spondylitis)
があります。
混同されがちなので違いをまとめました。

このページのトップヘ

見出し画像
×