胸腰椎移行部の低侵襲側方アプローチに重要な横隔膜の解剖
はじめに
論文の備忘録です。
Dakwar ED, Uribe JSら
The anatomical relationship of the diaphragm to the
thoracolumbar junction during the minimally invasive lateral
extracoelomic (retropleural/retroperitoneal) approach
J Neurosurg Spine 16:359–364, 2012
は、LIFを行うにあたって避けて通れない横隔膜の解剖について述べられております。
XLIFのテキストにも掲載されているので
XLIF術者は馴染みあるかと思います。
従来、胸椎腰椎移行部に対して前方アプローチを行う場合は
横隔膜を切開して到達します。
あらかじめ横隔膜にステイスーチャーをかけておき、
治療終了後に横隔膜を縫合し形成します。
低侵襲側方アプローチではT12-L1付近には
・胸膜外から
・経横隔膜後腹膜腔から
・後腹膜腔から
の経路でアプローチして、横隔膜切開を最小限に留めることが可能となりました。