腸骨スクリュー入れるときのセッティング
はじめに
ありがたいことに専攻医が手術に入ってくれる機会が増えています。
今回は骨盤外傷でした。
腸骨にスクリューを刺入したので手順をまとめておきます。
自己学習のきっかけになってくれれば嬉しく思います。
あくまでとぜん式になるので、ほか道場や文献などで各自勉強して更新してくださいませ。
腸骨スクリューは言うまでもなく強力な尾側端アンカーです。
今回のような骨盤輪損傷の後方固定以外にも用います。
例えば、L5/S1偽関節問題の解決策に用います。
ふつう脊椎固定では、L5/S1が固定の最下端になりますが、S1は海綿骨が豊富でスクリューのききが悪く、偽関節になりやすいからです。
ほか、骨盤の矢状面バランスの矯正を得るためにも、この強力な腸骨スクリューのアンカーを使います。
なので、腸骨スクリューは脊椎手術において、非常に重要な役割を担うものです。