強直性脊椎骨増殖症の後方アプローチは体位が重要
はじめに
ASHの後方アプローチでは術中の体位が非常に重要です。
ASHとは、
強直性脊椎骨増殖症(ASH:ankylosing spinal hyperostosis)
靭帯が骨化して竹の節のように脊椎が連続して固まっていく病態です。
1950年にForestierにより報告されました。
耳鼻科領域ではForestier病として嚥下障害をきたす疾患として捉えられています。
教科書的な表現を用いると、
前縦靭帯を中心に脊柱靭帯のびまん性の連続した骨化を伴って脊椎が強直に至る病態
です。
基本的に,無症状で経過します.
加齢に伴う非炎症性変化で,高齢の男性に多く,
2型糖尿病や肥満症などの内分泌系疾患の関与や生活習慣との関連性が示唆されております。
昨今の高齢化社会を反映して確実に増加傾向にあります。